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神戸市クラスター発生施設 8割でマスク外し 

神戸市クラスター発生施設 8割でマスク外し 

 神戸市はこのほど、市内で発生した116件の新型コロナウイルス感染クラスターの状況を分析した結果、クラスター発生の施設・事業所の8割でマスク外しの状況が見られた。

 「クラスター発生の有無を調べると、クラスターになった施設・事業所の8割で、マスクを外しての会話や、いわゆるアゴマスクというマスクをずらして使用する場面があるなど、適切なマスク着用が行われていなかった」と、同市の上田智也福祉局副局長。入浴介助などでマスクの息苦しさからアゴマスクになっていたケースもあるという。

 神戸市内で発生するコロナウイルスは、すでに多くが感染力の強い変異株に変わっている模様で、3密を避けるのが困難な介護の現場で、コロナ感染の防御がより厳しい状況になっている。2021年度介護報酬改定では介護保険全事業所に感染症と災害対応のBCP(事業継続計画)の策定が義務づけになった。

 「介護施設で、コロナ感染者の発生を防ぐことが難しい状況になっている。自宅で家族との接触の中で職員に感染が広がった例や、職員どうしの食事中の会話から感染した例もある。感染者がでた場合の対処法を事前に決めておくことが大切」と同氏。

 神戸市では、4月から高齢者施設や障がい者施設の利用者や職員のPCR検査を実施している。また、保健師を増員して各施設へコロナ防御の訪問指導を行っている。

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