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高齢者施設での排せつケアの実態調査① 新型コロナウイルス感染症拡大で70%以上の施設が排せつケアの内容を見直し
スウェーデンで生まれた成人用排せつケア用品ブランド、「TENA(テーナ)」(成人用紙おむつ)を販売するユニ・チャーム メンリッケとシルバー産業新聞は、特養でのおむつの交換やトイレ誘導等の排せつ介護に関する共同アンケートを実施しました。アンケートによると新型コロナウイルス感染症の拡大により70%以上の施設で感染対策も含めた排せつケア内容の見直しを行っていることが分かりました。
前編ではアンケート内容に基づいた、「データでみる高齢者施設での排せつケアの実態①新型コロナウイルス感染症拡大で7割以上が排せつケア内容見直し」、「データでみる高齢者施設での排せつケアの実態②排せつ支援加算算定には報酬引き上げ必要」、後編では「高齢者施設で実際に取組まれているケアの内容」について全3回で紹介します。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、介護施設では標準予防策(スタンダードプリコーション)に基づいた感染対策が取組まれている。感染対策の基本は「飛沫感染」「接触感染」を防ぐことだ。スタンダードプリコーションとは、すべての人の血液と、汗を除いた体液を感染源として予防する考えであり、排せつ物も感染源に位置付けられている。
おむつ交換やトイレ誘導などのケアをする際は、「密接」「密室」の状況が発生しやすく、感染対策を行いながら、適切な排せつケアを提供することが重要となる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、介護施設では標準予防策(スタンダードプリコーション)に基づいた感染対策が取組まれている。感染対策の基本は「飛沫感染」「接触感染」を防ぐことだ。スタンダードプリコーションとは、すべての人の血液と、汗を除いた体液を感染源として予防する考えであり、排せつ物も感染源に位置付けられている。
おむつ交換やトイレ誘導などのケアをする際は、「密接」「密室」の状況が発生しやすく、感染対策を行いながら、適切な排せつケアを提供することが重要となる。
目次
①コロナ禍での排せつケア、半数以上が「負担増」
②水を使わない排せつケアで飛沫を起こりにくく
③感染対策のため、特養にある物品や、排せつケア前後の消毒・環境を見直し
④排せつケアの方法を統一して、その方にとってより豊かな生活につなげる
①コロナ禍での排せつケア、半数以上が「負担増」
②水を使わない排せつケアで飛沫を起こりにくく
③感染対策のため、特養にある物品や、排せつケア前後の消毒・環境を見直し
④排せつケアの方法を統一して、その方にとってより豊かな生活につなげる
コロナ禍での排せつケア45%が「負担増」
手指衛生のタイミングや、飛沫が起こりにくい排せつなどに負担感
新型コロナウイルス感染症の拡大により、排せつケアの負担が増えたと45.5%の特養が回答した。特に負担感が多くなった業務内容を聞いたところ、「手指衛生」「換気」「物品の調達」などの感染対策の基本的事項について多く挙げられた。
「排せつケア後の物品・トイレ環境の消毒の徹底」「飛沫が起こりにくいように注意した陰部洗浄方法の徹底」「ベッド周辺を汚染させないように意識をする」など、医療現場等で当たり前になっている「スタンダードプリコーション」について、特養での取組みが意識されていることが分かった。
「排せつケア後の物品・トイレ環境の消毒の徹底」「飛沫が起こりにくいように注意した陰部洗浄方法の徹底」「ベッド周辺を汚染させないように意識をする」など、医療現場等で当たり前になっている「スタンダードプリコーション」について、特養での取組みが意識されていることが分かった。
飛沫が起こりにくい水を使わない排せつケア
1つで「保清・保湿・保護」3つの役割。肌に優しいケア
スタンダードプリコーションとは、すべての人の血液と、汗を除いた体液を感染源として予防する考えで、「排せつ物」の「血液」や「喀痰」と共にも感染源に位置付けられている。
そうした観点からも、感染対策を改めて振り返って業務フローを見直す必要があるが、職員の負担増になりすぎないように職場環境の改善に取り組む例もある。
そうした観点からも、感染対策を改めて振り返って業務フローを見直す必要があるが、職員の負担増になりすぎないように職場環境の改善に取り組む例もある。
たとえば介護現場では、排せつケアの際に、飛沫を最小限に抑えたケアに取組むところも増えてきた。ユニ・チャーム メンリッケが販売する「TENA ウォッシュクリーム」はクリームで汚れを浮かして拭き取るだけで清拭ができ、保湿・保護も行える製品。水を使わないため、排せつ物の飛沫を最小限に抑えるのが特長だ。
使い方は、クリームをワイプなどにとり、汚れの付着した箇所にクリーム優しくなじませ浮き上がった汚れをふき取るだけ。ふき取り後は薄い膜が肌を覆って、肌の脂質と水分のバランスを保って保湿する。さらに、科学的刺激や、物理的刺激からも肌を保護する機能も含まれる。
使い方は、クリームをワイプなどにとり、汚れの付着した箇所にクリーム優しくなじませ浮き上がった汚れをふき取るだけ。ふき取り後は薄い膜が肌を覆って、肌の脂質と水分のバランスを保って保湿する。さらに、科学的刺激や、物理的刺激からも肌を保護する機能も含まれる。
「TENA ウェットワイプ」は全身に使える、大きくて柔らかい使い捨てワイプ。アルコールフリーで低刺激なため、安心して利用できる。水で洗い流す必要はなく、肌の上を滑らすようにやさしくふきとるだけで、TENA ウォッシュクリーム同様、保清・保湿・保護が行える。
感染対策のため、特養にある物品や、排せつケア前後の消毒・環境を見直し
感染対策のために排せつケア業務の見直し・工夫を行いましたか?
アンケートでは71.6%の特養が、「感染対策のために排せつケアを見直した」と回答した。中でも排せつケアに関わる物品や、排せつケア前後の消毒方法、排せつケア環境の見直しを行ったという特養がそれぞれ約40%だった。
世界保健機関(WHO)は感染対策に重要な手指衛生のタイミングについて①患者に触れる前②清潔/無菌操作の前③体液に曝露された可能性のある場合④患者に触れた後⑤患者周辺の物品に触れた後――の5つを示している。
排せつケア前や、陰部洗浄後など適切なタイミングで手指消毒に取組むことが感染対策のポイントとなる。
世界保健機関(WHO)は感染対策に重要な手指衛生のタイミングについて①患者に触れる前②清潔/無菌操作の前③体液に曝露された可能性のある場合④患者に触れた後⑤患者周辺の物品に触れた後――の5つを示している。
排せつケア前や、陰部洗浄後など適切なタイミングで手指消毒に取組むことが感染対策のポイントとなる。
「物資・人手不足で十分な感染対策できない」7割
自施設の感染対策は十分であると思いますか?
しかし、自施設の感染症対策は十分であるかの設問に「十分である」と回答したのは31・8%にとどまり、多くの特養では「物資が不足している」「人手不足」「情報が整理できていない」など、「見えない敵」との戦いに、どの程度、いつまで取り組めばよいのかといった不安に苦慮しているとの回答が多く集まった。
また、感染対策について「職員の意識が統一できない」や、「排せつ介助の方法にバラつきがある」など排せつケアの仕組みづくりでも工夫が必要なことが分かった。
また、感染対策について「職員の意識が統一できない」や、「排せつ介助の方法にバラつきがある」など排せつケアの仕組みづくりでも工夫が必要なことが分かった。
(集計・文章作成)シルバ-産業新聞社
失禁ケアからコンチネンスケアへ
そして、TENAは“スキンヘルス”へ
ユニ・チャーム メンリッケが伝えたいこと
私たちユニ・チャーム メンリッケは、心身ともに健康で毎日充実した生活を楽しめるようにという「幸福・健康」を意味する「Well-Being(ウェルビーイング)」を大切にしています。尊厳と快適を大切にし、関わる全ての方々のウェルビーイングへの想いがTENA製品に込められています。
また、継続的なCST(コンチネンス・サポートチーム)の活動を通じて、スタッフの方が持つ様々な想いや視点を共有し「ご利用者の希望や可能性」を大切に、皆さまと共に活動して参りました。
TENAブランドは「スキンヘルス=心地よい肌」という領域へ拡張します。
肌はとても敏感で繊細な器官であり、リラックス感や日差しを浴びる心地よさ、人や動物と触れ合うぬくもりなど生きる豊かさを感じる重要な器官ともいえます。
だからこそ、「肌にはその方の人生がある」として、スキンヘルス=心地よい肌を大事にしていきたいと考えます。
ご利用者様はもちろん、職員の方にも安心してご利用いただけるよう、国際的な皮膚科学認証機関で安全性と快適性を認証する「スキンヘルスアライアンス」を取得しました。製品ラインナップにおいて取得という快挙は失禁ブランドではTENA ProSkinシリーズが世界で初めてです。
また、継続的なCST(コンチネンス・サポートチーム)の活動を通じて、スタッフの方が持つ様々な想いや視点を共有し「ご利用者の希望や可能性」を大切に、皆さまと共に活動して参りました。
TENAブランドは「スキンヘルス=心地よい肌」という領域へ拡張します。
肌はとても敏感で繊細な器官であり、リラックス感や日差しを浴びる心地よさ、人や動物と触れ合うぬくもりなど生きる豊かさを感じる重要な器官ともいえます。
だからこそ、「肌にはその方の人生がある」として、スキンヘルス=心地よい肌を大事にしていきたいと考えます。
ご利用者様はもちろん、職員の方にも安心してご利用いただけるよう、国際的な皮膚科学認証機関で安全性と快適性を認証する「スキンヘルスアライアンス」を取得しました。製品ラインナップにおいて取得という快挙は失禁ブランドではTENA ProSkinシリーズが世界で初めてです。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで以上に現場の方々は様々な取り組みが求められております。ユニ・チャーム メンリッケでは、今年4月より「リーエンダ with TENA」を年4回発行し、排せつケアに関わる最新情報や、排せつケアと感染対策の方法等の情報発信を行ってまいりました。病院、高齢者施設の方々と共に取組んでいきたいと思います。
「リーエンダ with TENA」についてのお問い合わせはucm-mail@ucm-kk.comまでご連絡ください。
「リーエンダ with TENA」についてのお問い合わせはucm-mail@ucm-kk.comまでご連絡ください。
ユニ・チャーム メンリッケ「TENA ブランド」のサイトはこちら