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安心安全なトイレ環境で排泄の自立を支援 プライバシーに配慮した見守り機器活用
社会福祉法人シルヴァーウィング(石川公也理事長)が運営する特別養護老人ホーム「みさよはうす富久」(東京都新宿区)では、排泄自立に向けた安全なトイレ環境づくりとして、赤外線センサによるプライバシーに配慮したトイレ見守り機器「kizkia-Knight(きづきあ‐ないと)」(製造・販売:三菱電機インフォメーションシステムズ)を導入している。
同施設はユニット型個室が53床あり、定員48人の特養に、ショートステイ(定員5人)が併設し、平均要介護度は4・3。「介護度が高い利用者にはつきっきりで行う介護が多くなるが、職員の身体的、精神的な負担もあり限界があった」と石川理事長は話す。
特に排泄ケアは、尊厳にかかわる行為であるとともに、トイレは1人で過ごす時間があるため転倒や容態急変などのリスクを軽減する環境が重要だった。
そこで、東京都の「次世代介護機器導入促進支援事業」(地域医療介護総合確保基金「介護ロボット等導入支援事業」)を活用して、三菱電機インフォメーションシステムズの「kizkia-Knight T」を10台導入した。
特に排泄ケアは、尊厳にかかわる行為であるとともに、トイレは1人で過ごす時間があるため転倒や容態急変などのリスクを軽減する環境が重要だった。
そこで、東京都の「次世代介護機器導入促進支援事業」(地域医療介護総合確保基金「介護ロボット等導入支援事業」)を活用して、三菱電機インフォメーションシステムズの「kizkia-Knight T」を10台導入した。
プライバシーに配慮したトイレ見守り
同機器はセンサが取得した温度データをAIが解析してシルエット画像に変換(画像1)。カメラと異なり顔や衣類着用の有無は見えず、プライバシーにも配慮しながら、トイレでの転倒の早期発見に繋げる。
さらに転倒を検知して、職員のスマートフォンに通知。利用者の現在の様子の他、転倒時とその後の状況を動画で確認可能。各トイレの状況は「空き」「使用中」「見守り中」「倒れこみ」がスマホ画面に一覧で表示される(画像2)。
センサは小型で、両面テープで設置可能。取り外しも簡単。ショートステイなど短期利用の場合でも容易に移動・設置ができる。
また、居室には「kizkia-Knight R」を設置することで、ベッド周辺の異常動作検知や見守りにも活用できる。
また、居室には「kizkia-Knight R」を設置することで、ベッド周辺の異常動作検知や見守りにも活用できる。
介護ロボットと人を有効活用し24時間の見守り実現
石川理事長は「トイレ見守りは▽療養環境の改善▽自立支援▽身体的負担の軽減――の3つの視点が重要だと考え、必要に応じた機器を導入してきた。kizkia-Knight は療養環境改善に効果的だった」と導入の経緯を振り返る。kizkia-Knight 導入後は、介助中に他の呼び出しがあった場合も、事前に映像を確認してから優先度を判断して駆けつけ対応できる体制に。
また、トイレへの入室状況の確認や、長時間滞在検知、転倒検知機能で早期対応に繋がり、職員の負担や心理的なストレスの軽減にも繋がった。
「人の目では24時間常に見守り続けることはできない。介護ロボットやICTで補うことで、より安全性の高いケアに繋げることができている」(石川理事長)
また、トイレへの入室状況の確認や、長時間滞在検知、転倒検知機能で早期対応に繋がり、職員の負担や心理的なストレスの軽減にも繋がった。
「人の目では24時間常に見守り続けることはできない。介護ロボットやICTで補うことで、より安全性の高いケアに繋げることができている」(石川理事長)
1人でも安心・安全に利用できるトイレへ
これまで利用者がなかなかトイレから出てこない時は、職員が何度も声かけや、ドアを開けて中を確認していたが、利用者の精神的苦痛も少なくない。導入後は滞在時間が長い時はまずはスマホでトイレ内の状況を確認し、転倒や長時間滞在などの通知があった場合に駆けつける体制に変わった。
「万が一のためだとしても、排泄中にドアの近くに人(職員)がいるのは落ち着けるトイレ環境とは言えない。利用者のペースで落ち着ける安全なトイレ環境を整備できた」(石川理事長)。
今後は同法人が運営する別の特養2カ所でも介護ロボット等支援事業を活用して同製品のトイレと居室への導入申請を行う予定。
「排泄支援は人間の尊厳にかかわる重要なケアであり、いま最も力を入れている。その他機器も上手く組み合わせながら、職員の負担軽減、利用者の満足度向上に繋げていきたい」と語る。
「万が一のためだとしても、排泄中にドアの近くに人(職員)がいるのは落ち着けるトイレ環境とは言えない。利用者のペースで落ち着ける安全なトイレ環境を整備できた」(石川理事長)。
今後は同法人が運営する別の特養2カ所でも介護ロボット等支援事業を活用して同製品のトイレと居室への導入申請を行う予定。
「排泄支援は人間の尊厳にかかわる重要なケアであり、いま最も力を入れている。その他機器も上手く組み合わせながら、職員の負担軽減、利用者の満足度向上に繋げていきたい」と語る。
居室での見守りにAI映像解析機能を搭載した「kizkia-Knight R」
「kizkia-Knight R」は小型カメラが取得した映像をAI が解析し、転倒や急速な移動など異常動作を検知する。映像はシルエットで表示するプライバシーモードとリアル映像モードで切り替えできる。夜間も解析可能なAI カメラを採用し、昼夜問わず見守り可能。
スマホやタブレットに専用アプリをダウンロードすることで、居室・トイレの両方の状態を確認でき、利用者の状態を把握したうえでの駆けつけをサポートする。プッシュ通知や録画再生による振り返りができ、事故検証やサービスの質向上などにも活用できる
「kizkia-Knight(きづきあ‐ないと)」に関する問合せは三菱電機インフォメーションシステムズまで。
ホームページ:https://www.mdis.co.jp/service/kizkia-knight/
メール:kizkia_sales☆mdis.co.jp
お問合せいただく場合は☆を@へ変換してご利用下さい。
ホームページ:https://www.mdis.co.jp/service/kizkia-knight/
メール:kizkia_sales☆mdis.co.jp
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