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デイサービスなごみの森 消臭・感染予防強化で快適空間

デイサービスなごみの森 消臭・感染予防強化で快適空間

 新所沢駅からほど近い住宅地に位置する「デイサービスなごみの森 新所沢」は10年7月にオープンした小規模型通所介護事業所。平均要介護度は3.7と比較的高く、夜間サポート体制として宿泊サービスも実施している。11年に感染予防・消臭対策強化として新衛生・消臭水「カンファスイ」(ハセッパー技研)を導入。総合的な衛生管理を徹底し利用者と職員に安全・安心を提供する。

 同所は「第二の我が家」がコンセプト。24時間・365日で利用者と家族の生活をサポートする観点において快適な空間づくりは不可欠となる。

 管理者の深谷桂子氏は老健施設で10年以上の職務経験があり「もともと感染対策への意識は高かった」と話す。開所してしばらくはアルコールによる消毒を行っていたが、消臭効果はなく誤飲などのリスクから使用環境も限定されていたという。
深谷桂子氏

深谷桂子氏

 同所が「カンファスイ」を使い始めたのは約1年前。デイサービスの利用者は一般的に自宅や外出先など感染リスク環境が多いため、事業所内での予防だけでは完結が困難な中、開所以来集団感染はおろか、事業所内感染者は1人も出ていない。

 カンファスイは厚労省が食品添加物の殺菌剤として認可する次亜塩素酸ナトリウムに食品添加物酸性剤を加えて希釈混和したもの。その生成技術は04年に「東京都ベンチャー技術大賞奨励賞」を受賞し、カンファスイ生成装置は食品製造工場や医療機関、産業廃棄物処理場などの殺菌・消臭を必要とする産業分野において現在全国500以上の企業や施設で導入されている。
カンファスイの噴霧器は作動音も静か

カンファスイの噴霧器は作動音も静か

 同氏は「感染に関しては何も起こらないに限るので効果を明確に示すのは難しいが、それよりも消臭効果が抜群に高い」と評価する。普段の使用方法は噴霧器による衛生維持とスプレーによる衛生処置。朝の送迎前に噴霧器のスイッチを入れて出かけると、戻ってくる頃には既に無臭空間ができている。「加湿機能もあるため、季節によって噴霧量の調整は必要」と同氏。「冬は換気で窓を開けるとすぐ乾燥する。湿度は常時55~60%を保つように注意している」と話すとおり、食堂には湿度が大きく表示された時計がかかっている。

 衛生処置については入所前、食事前、トイレ後に必ずスプレーで手指消毒を行う。無臭なので認知症の利用者に対しても刺激を与えず安心して使用できるという。「どうしても抵抗を感じてしまう利用者には、入浴などのタイミングでマスクや着衣に吹きかけている」と同氏は説明する。

 また机や手すり、床の掃除などにも使用しており、職員からは「手荒れの心配がない」「使い方がシンプルで管理しやすい」と好評。深谷氏は「職員間でも感染予防の意識がずいぶん浸透してきた。何かあればすぐカンファスイを使ってみる、というふうに信頼性は高い」と語る。

 夜間で同所は1泊1000円での宿泊サービスを実施しており、現在は1日平均6人が利用。「深夜はトイレに間に合わずフロアに放尿するケースもあったが、カンファスイで拭き掃除を行えばすぐに臭いが消える」と同氏は効果の高さを話す。

 12年12月現在、同所の運営母体は同所を含む「デイサービスなごみの森」全8カ所で導入済。「安全で用途ごとの使い分けの必要もないので、新人職員でも簡単に使える」と同氏。「使用場面やリスク別に希釈値を変えてみるなど、より効率的に使っていきたい」と述べた。

(シルバー産業新聞2012年12月10日号)

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