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厚労省「LIFE」登録事業所は約6万事業所 フィードバックは6月中に実施へ
厚生労働省は本紙の取材に、5月末時点でのLIFE登録件数は約6万件で、5月10日までにデータ提出を完了した事業所については6月中に初のフィードバックを実施するとした。
鈍い登録事業所の増加ペース
厚労省は4月より、リハビリテーション情報収集・分析システム「VISIT」と高齢者介護ケア情報「CHASE」を統合し、科学的介護情報システム「LIFE」として始まった同システムへの登録数が5月末時点で約6万事業所に留まるとした。3月に参議院厚生労働委員会で同省が回答した5万6380事業所(3月25日時点)よりは増加しているが、増加ペースも鈍い。
背景に猶予措置 厚労省「今後は増加」
当初の予定では、4月から加算算定を希望する場合は5月10日までにデータ提出を終えることが求められていたが、「新規申請のハガキが届かない、事業所番号がLIFEサイト上で表示されず申請できなかったなど」「LIFEにデータ提出をして加算の算定に向けた準備を進めていたが、LIFEの操作等に関してヘルプデスクへの問い合わせに回答が無い、または解決に至らないため、期限までにデータ提出が難しかった」のいずれかに該当する場合は、8月10日までに猶予期間中のデータ提出を行えば、提出を行ったものとして4月より加算算定を認める特例があることも低調さの背景にある。
また、既存加算で新たにLIFEへのデータ提出が求められた加算など一部についても、5カ月~1年の提出期限延長の措置が講じられている。こうしたことを背景に、厚労省担当者は「今後は増加が期待できる」と見通す。
また、既存加算で新たにLIFEへのデータ提出が求められた加算など一部についても、5カ月~1年の提出期限延長の措置が講じられている。こうしたことを背景に、厚労省担当者は「今後は増加が期待できる」と見通す。
フィードバックは「毎月」を予定
フィードバックについても、5月10日までにデータ提出を終えた事業所については「6月中に予定している」とした。「初回は1回分の分析のため概要的な内容になる。以降についても毎月のフィードバックを予定している」とし、内容も充実するとした。
(2021年6月23日追記)
6月22日に「LIFE」サイトで、5月10日までにデータ提出した事業所は初回のフィードバック帳票をダウンロードできるようになったとアナウンスされた。今後のフィードバックについても、同サイトで随時周知していくとしている。
(2021年6月23日追記)
6月22日に「LIFE」サイトで、5月10日までにデータ提出した事業所は初回のフィードバック帳票をダウンロードできるようになったとアナウンスされた。今後のフィードバックについても、同サイトで随時周知していくとしている。