車いすの乗り降り時には、車輪が動かないようにストッパー（ブレーキ）をかけるのが基本。うっかりや認知症などでストッパーをかけ忘れると、転倒事故につながるおそれがある。新製品は、ストッパーのかけ忘れ時に自動ブレーキがかかる、従来機種「セーフティオレンジ」の機能に加え、フットサポートの上で立ち上がっても同様に自動ブレーキがかかる機能を備えた。乗り込み時はブレーキがかかった状態になっており、坐ってからブレーキを解除して車いすを動かすので、安全。

　「転ばなイス」の新機能は、フットサポートに乗ったまま立ち上がると、自動ブレーキがかかるとともに、体重によってフットサポートが下降し着地するので、前方への転倒リスクを軽減する。安心安全な機能がある車いすの利用によって、介護者の不安や負担も軽減する。折りたたみができるので、収納スペースや移動時に便利。

　バリアフリー２０１６に展示され、多くの来場者が同機に乗って自動ブレーキの具合を確認する姿が見られた。アルミ軽合金製。全幅６４．５×全長９７×全高８６㎝。重量は２０㎏（クッション含む）。耐荷重１００㎏。販売価格１７万８０００円（非課税）、レンタル価格月７０００円（利用者負担１、２割）。

　問合せは同社（☎０１２０・０８３・４１３）まで。

（シルバー産業新聞２０１６年５月１０日号）