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サ高住の「食事サービス」見直しに成功 介護の生産性と質向上を実現 Link

サ高住の「食事サービス」見直しに成功 介護の生産性と質向上を実現 Link

物価高騰で食事サービス見直し

 群馬県で「リンク玉村」(佐波郡玉村町)と「こすもすの家」(前橋市)の2棟のデイ併設型のサービス付き高齢者向け住宅を運営するLink(髙荷紘子社長)では、「楽しんで食べながら健康を維持するための食事」、「機能低下を防止するための運動」をサービスの二本柱に据え、「リハビリをしながらいつまでも元気に暮らせる住宅」をコンセプトに掲げる。

 地域医療と連携し、「在宅」という環境下で自立動作をひとつでも多く獲得し、自宅復帰する橋渡し的役割も視野に入れた運営を行っており、地域からの信頼も厚い。そんな同社に突然降りかかってきたのが、コロナ禍とウクライナ侵攻に端を発した物価の高騰だ。

 コロナによるデイの利用控えや経費増加に加え、2022年の夏に、それまで食事を提供してもらっていた地元企業から値上げの要請が届いた。低価格での入居を実現してきた同社では、原価の値上げは利用者負担の引上げを意味する。「物価は高騰していますが、ご利用者の収入が上がっているわけではないので、正直、値上げをするかどうか真剣に悩みました。私どもが企業努力をしてどうにかなるのであればという思いから、思い切って食事サービスを見直すことにしました」と髙荷社長は当時の心境を振り返る。

 ストックしていたDMの中で、目に飛び込んできたのが、ダスキンヘルスケアが提供する食事サービス。「料金がとても魅力的だったというのが第一印象。あとは食事メニューの豊富さと、安定的に食事を供給できる安心感が他社よりも優れていたので、お願いすることにしました」。
髙荷紘子社長

髙荷紘子社長

利用者からの食事代据置に成功

 冷凍弁当「朝めしまえ」は、調理されたおかずが全て容器に盛り付けられ、冷凍された状態で届く配食サービス。レンジなどの過熱機材に「朝めしまえ」をセットするだけで、食事を提供することができ、作業時間の大幅な短縮が可能となる。弁当は全て使い捨て容器を使用し、トップシールが貼り付けられていて衛生的。献立数も28種類と豊富で、食形態も普通食・きざみ食・ミキサー食などに対応する。同社では体調によってきざみ食にしたりと臨機応変に対応している。
冷凍弁当「朝めしまえ」

冷凍弁当「朝めしまえ」

 一方、「彩食膳」は、完全調理済み食材を届けるサービス。調理が済んだ食材の入った冷凍パックを、①湯煎・または解凍②バットに移す③盛り付ける――の3ステップで料理が完成するため、調理時間の劇的な短縮が実現できる。
完全調理済み冷凍食材「彩食膳」

完全調理済み冷凍食材「彩食膳」

 Linkでは、2022年11月より「朝めしまえ」と「彩食膳」の両サービスを、サ高住とデイサービスの両方で導入した。その結果、利用者から徴収する食費をこれまでと同じ料金に据え置くことに成功。さらに髙荷社長が目を細めるのが、利用者の食事に対する満足度だ。「味が美味しいので、ご利用者の食べ残しの量が大幅に減りました。残った物をまとめて廃棄する量が減ったことで、職員が精神的にも楽になりました。また、メニューが豊富でやわらか食やムース食などにも対応できるので、ご利用者やご家族の選択肢が増えたことも大きなメリットです」。

 一方、食事サービスを見直したことで、ケアにも良い効果をもたらしていると髙荷社長は指摘する。「これまではお弁当箱を洗ってお返ししていましたが、『朝めしまえ』だと、使い捨ての容器なので、そうした手間もなく、その時間をご利用者とのコミュニケーションなどに充てられるようになりました」。

 Linkでは、ICTの導入などにも取り組み、介護の生産性と質の向上に積極的に取り組んでいる。「生産性を高めながら、介護の質を上げることはとても難しいことです。食事サービスの見直しもその手段の一つにすぎません。これからもご利用者に喜んでいただけるように、努力していきたいです」(髙荷社長)。

 食事サービスの見直しに対する問合せはダスキンヘルスケア(TEL03・5484・3640)まで。
Linkが運営するデイサービス併設のサービス付き高齢者向け住宅「こすもすの家」

Linkが運営するデイサービス併設のサービス付き高齢者向け住宅「こすもすの家」

(シルバー産業新聞2023年4月10日号)

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