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老健大会 他職種連携ツール「R4システム」導入事例紹介

 4日の特設会場では来場者の大きな関心を集める新全老健版ケアマネジメントシステム 「R4システム」 のセッションが開催され、 老健での導入事例11演題が発表された。  

4日の特設会場では来場者の大きな関心を集める新全老健版ケアマネジメントシステム 「R4システム」 のセッションが開催され、 老健での導入事例11演題が発表された。

 同システムは利用者の入所前、 入所中、 退所後までの連続的なケアを効率良く実践するための多職種参加型マネジメントツール。 ケアマネジャーの負担を緩和し医療、 リハ、 栄養などの専門性を可視化できる点が特長となっている。

 具体的には①アセスメント②ケアプラン作成③ケアプランの実施と確認④モニタリング評価――の4ステージで構成される (図)。 最も重要といわれる①ではニーズ、 適正、 生活機能、 利用者に必要とされる専門職の各アセスメントを行い、 老健の利用目的を明確にすることで、 入所直後のリスクマネジメントにもつなげられる。

 また、 この評価プロセスは12年報酬改定で新設された 「入所前後訪問指導加算」 (1日460単位) の加算要件に相当するものとなっている。

 同システムは、 PCの共有により同時閲覧・入力が可能。 各職種からの情報を一元化しアセスメント結果は1シートに集約されるので、 全体像が把握でき、 利用者にとっても分かりやすい。

 セッション当日は老健のケアマネジャー、 介護福祉士、 支援相談員、 PTなどがそれぞれの立場でR4の活用事例を紹介。 離床時間や食事量を念頭に置いて評価につなげた例や、 環境調整による口腔機能の自立度改善例など部分的な導入事例も発表された。

 フロアからは 「入所前訪問および入所中の利用者の窓口は誰が主体となるのか」 「医師から介護職への情報提供を行う場合、 何をどのレベルで書くべきか」 など具体的な連携方法に関する質問が挙がった。

 同協会常務理事の折茂賢一郎氏はシステムについて 「口腔ケアマネジメントなど未完成の部分も多い。 今後は医療ケアや薬剤管理なども含め総合的な進化が必要」 と説明。 また 「居宅ケアマネジャーでも運用できるよう通所介護版も検討している」 と述べた。

 同協会ホームページでは会員向けにR4システムの電子化シート (単独版) を無料提供している。
(シルバー産業新聞2012年12月10日号)

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