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「リフトで連携強化」介護リフト普及協会・森島会長
第17回リフト・フェア2019が8月1日~3日、東京・新宿の小田急第一生命ビルで開催される。毎年、リフトの普及や安全な使用に向けた研修と講演を行う。主催団体のJASPA介護リフト普及協会森島勝美会長に今年のねらいを聞いた。
参加したい講演と研修
介護保険スタートからまもない2003年に始めたリフト・フェアが、今年第17回を迎える。2日目の8月2日(金)には、「こうしゅくゼロ推進協議会」副代表理事の石橋弘人さんに、「拘縮ゼロから働き方改革と人手不足の改善へ」と題して、リフトを使うことで拘縮をなくし人手不足を改善する方法を講演いただく。翌3日(土)には、福祉技術研究所の市川洌先生が妻と行った母の介護体験から認知症ケアやリフトなど福祉用具活用についての講演がある。
研修では、「リフトインストラクター認定研修」実技・試験、「リフトリーダー養成研修」座学・実技、「フォローアップ研修」と「同基礎編」を予定。導入からベテランまで実力に応じて研修できる。この機会にぜひ参加してほしい。
研修では、「リフトインストラクター認定研修」実技・試験、「リフトリーダー養成研修」座学・実技、「フォローアップ研修」と「同基礎編」を予定。導入からベテランまで実力に応じて研修できる。この機会にぜひ参加してほしい。
専門職との連携強化
介護リフト普及協会としては、それぞれの地域でPT、OT、看護師、介護福祉士らの地域団体などと連携して、もう一歩リフトの普及を推進したい。リフトの導入や活用には、セラピストや看護・介護職ら専門職の理解と協力が欠かせない。残念なことに、OTやPTらの教科書でも、リフトなどの福祉用具活用の記載があまり掲載されていないのが現状だ。
大切な教育現場や役所でのリフト活用
リフトは、安全な移乗・移動に欠かせず、腰痛を防止する。公的なスペースである学校や役所などで使っていただきたい。そのためには先生養成のカリキュラムや官公庁職員の基本指針にもリフト活用を掲げてもらえるように働きかけたい。
フォローのメルマガ発行
リフトインストラクターはこれまで1800人余が認定を受けている。リフト導入や定着に取り組まれているこうした人たちを対象に、今後、普及協会としてメールマガジンを発行することを検討している。リフト活用に役立つ最新情報をお伝えしたいと考えている。
(シルバー産業新聞2019年7月10日号)
(シルバー産業新聞2019年7月10日号)