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全国でもめずらしい“がん”対応型デイサービス

全国でもめずらしい“がん”対応型デイサービス

 はなまる(宮城県石巻市、青砥麻里子代表)は、 “がん”に対応したサービスを提供する「はなまる健康院」を21年5月6日よりオープンしている。「がんという大病にかかっても、健康的に幸せに生活できる」を信念にがん治療専門家にアドバイスを受け、作成したプログラムを提供する。

 石巻赤十字病院腫瘍内科の大堀久詔医師のアドバイスを受けて作成した同院のプログラムは、エビデンス(根拠)を重視するサービス提供が特徴。具体的には、エクササイズやヨガなどを提供し、利用者一人ひとりの体調や体力に合わせて、スタッフが丁寧にサポートし、無理なく継続できることを念頭に置く。また、身体成分分析装置の「InBody570」を使い、定期的に筋肉量や内臓脂肪レベル、基礎代謝量などを測定する。

 食事面については、食事や活動量を個別にカウンセリングし、効果を実感しながら、より効果的な方法を提案する。メニューは、オリジナルで、自宅で不足しがちなタンパク質と腸内環境を整える発酵食品を中心とする。特におやつに出す「ファイトケミカルスープ」は、がんを予防したり、老化を促進させる活性酸素の害から体を守る「抗酸化物質」が豊富に含まれ、ビタミン類、水溶性の食物繊維も摂取できる。

 同じ悩みを抱えるがん体験者が、仲間を意識し、ともに健康を目指す同士として、励まし合うことも大切にしているという。代表の青砥麻里子氏は、開設したきっかけや今後の展開について次のように話している。

青砥代表の話
 「緩和ケアやターミナルケアなど、看取りに関しては体制が整えられてきたが、がんと診断されてから終末期になるまで、患者さんの生活を整える(支える)サービスがないことを不思議に思っていた。もっと前の段階からがん患者さんの生活を整えることに介入できれば、治療の質やQOLに差が出るのではないかと考え、はなまる健康院を作った。

 基本的な対象者は、自分で動ける方になるので、末期がんの方でも体を動かせるようならサービスを受けることができる。しかし、運動ができなくなったら退会しないといけないという訳ではない。サービスを受け始めた当初は動けていた方が、病気が進行していくにつれ、運動が難しくなった場合でも、仲間との繋がりがあり、お話だけでもしたいとおっしゃられた場合には、柔軟に対応したいと考えている。

 がん患者さんの介護保険取得が進んでいないが、40歳以上だと申請できることを知らない人もいると思う。また、知っていても使う場所がないので、そもそも申請しようと思わないのではないかと考えている。

 開設して間もないが、現在は10名の方に利用して頂いている。これから契約予定の方は3名ほどいらっしゃる。今後もがんに罹患した方々を支えていきたい」


はなまる健康院
宮城県石巻市向陽町4丁目1−3
http://www.hanamal.me/

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