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やさしい手 サ担会議をオンラインで

やさしい手 サ担会議をオンラインで

 やさしい手(東京都目黒区、香取幹社長)では、同社ケアマネジャー主催のサービス担当者会議をオンライン上で開催する取り組みを始めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、従来の会議を行うのが難しい状況の中、対面に近いビデオ通話を用いることで、多職種チームが連携した利用者支援を途切らせないよう努めている。

 やさしい手(東京都目黒区、香取幹社長)では、同社ケアマネジャー主催のサービス担当者会議をオンライン上で開催する取り組みを始めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響から、従来の会議を行うのが難しい状況の中、対面に近いビデオ通話を用いることで、多職種チームが連携した利用者支援を途切らせないよう努めている。

 現在、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための臨時的な取り扱いとして、サービス担当者会議は「利用者の自宅以外での開催や電話・メールなどを活用するなどにより、柔軟に対応すること」が認められている。

 これを受けて、同社ではオンラインの会議の推進を決めた。埼玉支社の根岸健太副支社長は、「文書での照会だと利用者から検討状況が見えにくく、電話でも1対1のやり取りになってしまう」とし、利用者が「置いてきぼり」になってしまう場合もあると指摘する。その点、オンラインであれば、お互いの顔を見ながら多人数で話し合いができる。同社が、さいたま市と東京都足立区に確認したところ、両保険者とも「オンラインでの開催で問題ない」との回答だった。

 やさしい手東大宮居宅介護支援事業所のケアマネジャーの大石和輝さんは、利用者・家族の同意を得て、実際にオンラインでのサービス担当者会議を開催。初めてということもあり、対象は同社のサ高住入居者を対象に。オンライン会議用のシステムは同社がすでに導入していた「Zoom」を利用した。

 会議中は、大石さんが利用者の隣についてサポート。まず本人が、「以前より体調がよくなった。入居して3カ月経つが、歩く自信がつき、先日も職員と駅まで散歩した」と近況を報告。多職種からは、「夜間に嘔吐があると相談を受けた。食事後はすぐに横になってしまうとのこと。1時間くらいはいすに座ってもらって、それでも症状が続くようなら、医師へ相談するよう勧めている」(訪問看護)、「支援内容の入浴、掃除はほぼ見守りでできている」(訪問介護)、「外出の機会も維持できているようなので、もし歩行に不安があるときには相談してほしい」などの報告や助言が寄せられた。会議後に感想を尋ねたところ、▽表情や反応もよくわかる。対面のように会議ができた▽移動の合間に参加できて効率的――など好評だった。

 「遠方に住む家族も参加しやすいなど、オンラインならではの強みもある。より実績を積めば、さらにメリットや課題がわかるはず。有用性が明らかになれば、こうした緊急時に限らずとも、オンライン会議が認められるように現場から声をあげていたい」と根岸さんは話す。

 実際の会議の様子は、Youtube(https://www.youtube.com/watch?v=NXmF2BeSthU)でも視聴できる。

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