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ゴトウライフクリエイション 福祉用具専門相談員が行う介護予防教室

ゴトウライフクリエイション 福祉用具専門相談員が行う介護予防教室

 福祉用具貸与事業所を運営するゴトウライフクリエイション(京都市、後藤正裕社長)は、地域包括支援センターと連携した、福祉用具専門相談員による介護予防の体操教室を実施している。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、夏ごろまで中止していたが、高齢者の外出自粛による体力低下やコミュニケーション不足等が課題となり、9月より再開。合計10回開催した。

 同社はスポーツ用品を扱う「ゴトウスポーツ」と併設しており、「スポーツのカラーを活かして介護業界を明るくする」がコンセプト。福祉用具専門相談員の松本京子さん(写真)は、約10年スポーツインストラクターや鍼灸師として勤務してきた。

 「新しい環境を探す中で、在宅の環境を整えるサービス内容に惹かれた。そして、高齢者の方に長く元気でいてもらうために、私の経験を活かしたいと思った」と話す。

 介護予防教室では、椅子の上でできる運動から、バランスボール等のスポーツ用具を活用した高齢者でも安全に取り組める独自の運動まで幅広く実施する。

 「年を取っても体が動くかどうかは、これまでしっかり動かしてきたかどうかで決まる」と松本さん。「福祉用具貸与事業を通じて高齢者の状況等が分かっている。長く自立生活を続けるための介護予防のポイントを、より多くの元気な高齢者に伝えている」と話す。

 一方で、「福祉用具は体が弱くなった人が使う」などのイメージを持っている人もいるという。松本さんは「『転倒リスクがあるから、転ばないように杖を使う』『杖なしで100mしか歩けないのではなく、杖を使って500m歩けた』など、福祉用具を活用することで、生活の幅が広がることも併せて発信していきたい」と意気込む。
地域包括支援センターと連携した介護予防体操教室

地域包括支援センターと連携した介護予防体操教室

エリア担当制で誰もが働きやすい環境づくり

 同社では、介護業界未経験者の採用も多く、誰もが働きやすいよう、チーム制による勤務体制を整えている。

 福祉用具貸与のエリアを2つに分け、各エリア約4人の福祉用具専門相談員が担当する。利用者の状況等もチームで共有しており、万が一、体調不良で休んだ場合でも、同じエリアを担当する社員がすぐに対応できる。

 チーム体制によるフォローができることで、子供がいる家庭等で急遽休みが必要となった場合でも、休みが取りやすい環境構築に繋がっている。

 また、特殊寝台など女性が1人で運ぶのが困難な福祉用具の納品時には、男性職員や福祉用具レンタル卸の職員と連携して対応する。

 同社で勤務する女性職員は全体の4分の1で、女性も働きやすく活躍できる現場となっている。

 松本さんは「体の動きや、予後予測など前職の経験も活かしつつ、これからも利用者の在宅生活を支えていきたい」と語った。

(シルバー産業新聞2021年4月10日号)

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