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阪急阪神百貨店 走るデパ地下 阪急の和洋菓子・あゆみシューズの合同イベント開催

阪急阪神百貨店 走るデパ地下 阪急の和洋菓子・あゆみシューズの合同イベント開催

 阪急阪神百貨店(大阪市、山口俊比古社長)は、阪急うめだ本店の人気和洋菓子を取り扱う移動販売「走るデパ地下」を展開。デパ地下の人気商品を気軽に買える「非日常のお買い物体験」は、関西の高齢者施設を中心に利用が拡がる。今回、徳武産業(香川県さぬき市、德武聖子社長)と靴の悩みに応える相談会を初めて合同開催した。

 走るデパ地下は、関西と東京の高齢者施設や企業などの駐車スペースに、デパ地下で定番・売れ筋のお菓子やスイーツを積んだ移動販売車が訪問。百貨店に直接出向くことが難しい入居者だけではなく、職員や地域の人もお菓子を購入できる。商品は店頭と同価格で、距離に応じた出張料を会計時に支払う。利用にあたっては、ホームページから依頼でき、施設等の費用負担はない。

 今年8月、ニチイメゾン春日(大阪府豊中市、角島淳ホーム長)で、徳武産業の「足と靴のお悩み相談会」との初の合同イベントが開かれた。

 同施設は、地域に根ざしたサービス付き高齢者向け住宅。平均要介護度2.7だが元気な入居者も多く、日頃から家族の面会も多い。

 「すでに利用していた別施設から話を聞き、今年2月に初めて開催。今回で3回目になる。より楽しんでもらいたいと思い、レクの拡充のために導入した」と角島さんは語る。

お菓子で拡がるコミュニケーション

 当日は猛暑のため、広々とした玄関ロビーの共用スペースで開催。阪急うめだ本店の人気和洋菓子が並ぶロビーに、入居者が職員や家族に連れられて続々と集まる。

 笑顔でお菓子を手に取りながら「おいしそう」「お母さんどれ食べる?」と会話も弾む。買い物を終えた入居者の中には、早速お菓子の封を開けて楽しむ人も。

 角島さんは「入居すると買い物の機会が減ってしまう。本人も家族も一緒にお菓子を選ぶことでコミュニケーションが増える。次はいつ来てくれるのかと好評。移動販売にお互い誘い合って参加するなど、入居者同士の交流も増える。お菓子を楽しむことで生活が豊かになる」と話す。

 利用者の買い物が終わった後には、一息ついた職員が自分用にお菓子を買い求める一幕も見られた。
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靴の本格フィッティングを体験

 同時開催された徳武産業の足と靴のお悩み相談会では、メーカーのスタッフが一人ひとり足のサイズ・形を評価し、歩き方や普段の靴についても聞き取りながら丁寧なフィッティングを行った。
商品やカタログを見ながら、本人に合った靴を話し合う

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 この日の相談者は、足の親指の付け根が靴に当たって痛むことで悩んでいた。「外反母趾ですね。右足より、左足を幅広サイズにして負荷がかからないようにしましょう」と家族を交えてアドバイスし、当日持ってきたあゆみシューズのサンプルで左右別々のサイズに調整した。

 「靴選びは重要。自分で歩く人はもちろん、車いすの人もトイレで移乗するときなどは自分の足で立つ。書類での案内や、面会時の声掛けで家族からも参加希望があった。今日は3人購入の検討をした。靴の出張相談会は少なく、メーカーの話を直接聞く機会は、本人・家族にとって貴重な体験になったと思う」(角島さん)

(シルバー産業新聞2025年10月10日号)

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