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マスクJIS制定 「適合審査受付」開始へ

マスクJIS制定 「適合審査受付」開始へ

 経済産業省と厚生労働省は6月16日、マスクの日本産業規格(JIS)を制定したと発表した。今後、JISの原案を作成した日本衛生材料工業連合会(略称=日衛連、澤田道隆会長)がホームページ上で適合審査の受付を開始する予定だ。

 今回制定されたのは、医療用・一般用マスクを対象とした「JIS T9001」と、感染対策用医療マスクを対象とした「JIS T9002」。ただし、T9001でも医療用と一般用で求められる要件は異なる。

 医療用では性能要件として、①ウイルス飛沫(VFE)②バクテリア飛沫(BFE)③微小粒子(PFE)の全てで一定以上の捕集効率が要件とされているが、一般用ではこれらに「花粉」を加えた4つのうち、最低1つを満たせばよい。

 しかし、その場合は適合項目以外の機能は標ぼうできず、また消費者が分かりやすいように適合した項目のみに丸印を付ける表示方法が予定されている。性能要件以外にも、それぞれ通気性や安全・衛生項目なども規定。

 またT9002の感染対策用医療マスクは、N95マスクやDS2マスクなど感染対策にあたる医療従事者が使用するものとして、より高い捕集効率などが求められる。

 メーカーなどからの適合審査は、日衛連がホームページ上で受け付ける。準備が整い次第、まずT9001から開始し、T9002は日本呼吸用保護具協会と連携した認証の仕組みづくりを進めているため、7月以降を予定しているという。

 適合審査は、審査を希望する企業の商品は全て受けられる。日衛連によると、開始当初の審査期間は1カ月程度を見込んでいるという。

 これまで自主基準として運用され、今回のJIS規格のベースにもなった「全国マスク工業会」(日衛連の構成団体のひとつ)の認証マークは、安全・衛生項目などでJISでは求められない範囲までカバーしているため、今後も同工業会員向けの認証制度として運用を継続していくという。

(シルバー産業新聞2021年7月10日号)

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