インタビュー・座談会

損保ジャパン MCI(軽度認知障害)で保険金 清宮常務に聞く

損保ジャパン MCI(軽度認知障害)で保険金 清宮常務に聞く

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険(東京都新宿区、大場康弘社長)は2018年10月に、業界で初めてMCI(軽度認知障害)を保障する認知症保険を発売した。認知症発症の手前段階のMCIで一定の保険金を出し、認知症予防サービスの利用につなげることで認知症発症の予防をめざす。同社の清宮均常務は「認知症や介護の手厚い保障はもちろん、健康を維持し保険を使わなくてもすむための商品」と話す。

――初めて軽度認知障害から保障される保険。

 当社は、昨年10月にMCI(軽度認知障害)を保障する保険を発売しました。MCIは本人や家族から認知機能低下の訴えがあり、認知機能の低下がみられるが認知症の診断基準を満たさない状態とされています。この保険は、MCIや認知症一時金をお支払いしますが、認知機能の低下やMCIの早期発見、認知機能低下を予防するためのサポートが付帯されていることが大きな特徴です。MCI段階で気づき、適切なケアを行えば、2~3割の人たちは認知症にならずにいる可能性があると言われています。

 この商品を「リンククロス笑顔をまもる認知症保険」と呼んでいます。

 ――リンククロスとは。

 リンククロスとは、健康応援企業への変革をめざして当社が立ち上げた健康サービスブランドです。その中で、当保険は、いざという時の保険本来の保障(Insurance)とともに、誰もがそうならないように健康を応援する機能(Healthcare)を組み合わせた保険で、当社の造語ですが、両機能を合わせて「インシュアヘルス(Insurhealth)」と表現しています。商品に付帯されている認知症サポート「SOMPO笑顔倶楽部」を通じて健康を維持することで、保険を使わなくてもすむための保険にしたいと思っています。

(シルバー産業新聞2019年3月10日号)

 ――SOMPO笑顔倶楽部の主なサービスについて。

 SOMPO笑顔倶楽部では、認知症に関する基礎知識・情報の提供から始まり、MCIや認知症の早期発見に向けた行動につながる認知症の基礎知識、認知症の最新情報、専門家のコラム、当事者団体の情報などを提供します。認知機能チェックツールの活用によって、認知機能低下やMCIの早期発見につなげるとともに、その結果を蓄積して認知機能の変化を継続してみることで、状態に応じた適切な対処ができるようになります。運動や学習、音楽等、認知機能低下の予防サービスや介護関連サービスの紹介を行います。

 ――介護事業者による「リンククロス笑顔をまもる認知症保険」の保険代理店の取扱について。

 当社は、保険代理店として当社の認知症保険を広げていただける企業を探しています。当社の保険であるインシュアヘルスはSOMPO笑顔倶楽部による予防サービスの提供など、お客様の満足度を高める新しい保険です。福祉用具事業者の保険外サービスとしてなど、お気軽にお問合せください。

 問合せ先TEL06・6205・3811損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険大阪南支社(担当:大島、野田、平日9時~17時)。受付時間外は、eメール(Yuuta_Ooshima4@himawarilife.co.jp)まで。

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