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抱っこすることで「気持ち」や「バイタル」を測定 コミュニケーションサポートロボット「CoRoMoCo(ころもこ)」 今春発売予定 TPR

抱っこすることで「気持ち」や「バイタル」を測定 コミュニケーションサポートロボット「CoRoMoCo(ころもこ)」 今春発売予定 TPR

 自動車部品の世界的メーカーTPR(東京都千代田区、矢野和美社長)は、介護施設向けコミュニケーションサポートロボット「CoRoMoCo(ころもこ)」を開発している。

 同製品は抱っこすることで「バイタル」や利用者の「気持ち」を測定できる。開発者の新事業開発企画室の内田洋輔さんは「AI・ロボットと暮らす社会を目指して商品開発に取組んだ。中でも、人の気持ちを理解できるロボットを作りたいと考えていた」と開発の経緯を語る。

 「そのためにも、まずバイタルや笑顔度等からヒトの状況を確認できるロボットを開発している」(内田さん)。
おもわず触りたくなるふわふわの触感と、抱きやすいフォルムが特徴

おもわず触りたくなるふわふわの触感と、抱きやすいフォルムが特徴

可愛がっている時に、自然にバイタル取得

 本体には▽左目カメラ:笑顔度の測定▽口:甘噛みと心拍測定▽左脇:心拍測定▽本体の動き:抱っこ検知▽本体格納:スピーカー、マイク――などの機能・センサーを搭載。

 形にもこだわり、腕の力が弱くなった高齢者が、1人で抱えやすいサイズや生地を採用した。ふわふわとした手触りや愛らしさを追求したデザインが特徴となっている。

 「介護施設で様々試作を行った結果、高齢者は力が弱く、つるつるしたデザインだと滑り落ちてしまうことが分かった。そこで、生地にはふわふわと触り心地の良い素材を使い、さらに手抱っこをするときは自然にCoRoMoCoの脇の下を支えるフォルムを採用した」と内田さんは説明する。

 遊びながらバイタルを測定することがコンセプトの1つのため、CoRoMoCoを抱える動きの中でバイタルを取れるよう、わきの下にセンサーを設置し、手の平が当たると利用者の心拍を計測する。

抱っこをするとCoRoMoCoが反応して会話がスタート、測定中に話しかけることで、利用者が抱っこを続けて計測時間も確保する。

 このほか、口の中にも心拍測定センサーがついており、抱っこすることが難しい片麻痺の人でも、指を差し込むだけで心拍の計測を行える。
指を差し込むと優しく甘噛みし、さらに心拍の計測もできる

指を差し込むと優しく甘噛みし、さらに心拍の計測もできる

心拍データや会話ログの活用の他、職員の業務時間確保にも期待

 CoRoMoCoで取得されたバイタルの推移や、日々の笑顔度、会話の内容はクラウドに保存され、管理端末から利用者の状況を確認可能。常時見ることが難しい居室での会話なども確認でき、身体状況の変化なども早期把握に繋げる。入浴や食事の声掛け、居室で利用者が1人で過ごす時間の不安解消なども期待できる。

 また、利用者がCoRoMoCoと会話をしている間に掃除やその他利用者の介助を行えるようになるなど、職員の業務時間確保としての活用等も考えられる。

 内田さんは「心拍数からはその人が、不快に感じているかどうかや、緊張の度合い等がわかる。人に寄り添うことのできるロボットとなるよう開発を進めていきたい」と語る。

 現在、介護施設様向けのお試し利用を実施中(法人様限り)。今春発売予定。

CoRoMoCoの解説動画・TPR【 CareTEX東京23】

  同社ホームページではCoRoMoCoの使用イメージなども掲載している。(https://www.tpr.co.jp/products/nanomaterials/coromoco/latest-technology.html)。
 
 問合せは同社(TEL:03-5293-2819、E-mail:examine09☆tpr-global.com)まで。
 ※メールにてお問合せいただく際は、☆を@に変更をお願いします。

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