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コスパ高い福祉用具レンタル (介護保険 給付データ)

コスパ高い福祉用具レンタル (介護保険 給付データ)

 介護保険の福祉用具レンタルサービスは、保険給付と利用者負担を合わせて264億円(18年4月時点)。一方、居宅系サービス利用者の59%が福祉用具貸与を使っています。このことから、同サービスのコストパフォーマンスの高さがうかがえます。

居宅利用者の6割が活用 費用は低額

 介護保険では、車いすやベッドなどの福祉用具をレンタル価格の1~3割で借りられる福祉用具貸与のサービスを、全国で215万人が利用しています(18年3月時点)。
 保険給付と利用者負担を合わせた費用額は、18年4月時点で264億円。17年度1年間では3222億円でしたが、介護保険の居宅系サービスの費用額全体(4兆9850億円)の6.5%にすぎません。
 居宅系サービス利用者の59%が福祉用具貸与を使っていることを踏まえると、同サービスがコストパフォーマンスの高いものであることがおわかりいただけるでしょう。
 福祉用具貸与でいま最も利用件数の多いのは、手すりです。全国で約185.7万件の給付がされています(18年3月時点)。床や布団、ベッド、上がりかまち、洋式便器などからの立ち座り、廊下の移動など、住宅内の様々な場面で活用されています。手すりを適切に導入することで、スムーズな移動を助けるだけでなく、転倒も未然に防ぐことが期待されます。手すりは、要介護2、要介護1、要介護3の順に給付が多くなっています。
 次いで給付が多いのは特殊寝台(ベッド)で90.3万件、その次は歩行器(71.6万件)です。最も利用が多いのは要介護2で、次いで同1、要支援2の順に給付されています。歩行器の給付はここ数年で大きな伸びを見せており、車いすの件数(70.4万件)を上回る状況となっています。

(福祉用具の日しんぶん2018年10月1日号)

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