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感染症対策に必要な物資を無償で支援 NPO法人町田フレンズサポート

感染症対策に必要な物資を無償で支援 NPO法人町田フレンズサポート

 NPO法人町田フレンズサポート(中山勝子代表)と、NPO法人町田つながりの開(前田隆行理事長)とはこのほど、全国の医療福祉団体に向けて、新型コロナ感染症対策に必要な物資を無料で提供する支援を始めた。

 提供物資は、マスク、アルコール、フェイスシールド、PVC手袋、プラスチックガウンで、電話、FAX、インタネット、QRコードなどから申し込める。資金協力したのは公益財団法人の「風に立つライオン基金」(東京都港区)。緊急性などを鑑みて申込者を選定し、集めた物資を町田フレンズサポートに送る。そこから同法人が発送する仕組みだ。

 事務局を務める町田フレンズサポートは、就労支援を受ける利用者が物資の製作や発送を担う。プラスチックガウンの製作や、30mlのボトルに消毒液を詰めたり、シールを貼ったりする。プラスチックガウンは、マルチシートを使って、型紙の通りに裁断して仕立てた使い捨てのガウン。それぞれ切る、たたむ、梱包するなどに分業し、集中力を発揮すると1日に300枚も作れるそうだ。

 このガウン作りは、実は8月から行っていた。今回の事務局でもあり、町田市で通所介護事業所を運営するNPO法人町田つながりの開は、コロナ禍の高齢者施設でガウン等が不足してきたことから、“メンバーさん“と呼ぶデイサービス利用者が、プラスチックガウンを作り、高齢者施設などに届ける作業を始めた。その作業の一部をフレンズサポートが受託したのが始まりだそうだ。

 前田さんは、デイサービスを利用する認知症の方々が就労する、いわゆる就労型デイサービズに先鞭をつけた人で、“メンバーさん”と呼ぶ利用者が、利用時間内に自動車の洗浄の仕事や公園の清掃などを行い、労賃も支払われる仕組みを始めた。最近では、横浜市青葉区にある「こどもの国」という広大な公園のベンチ清掃を受託している。そこも前田さんの”メンバーさん“と共に、町田フレンズサポートの障害者らも関わっている。

 同フレンズサポートの就労支援B型は、町田市内の体育館施設内にあるレストランが拠点で、利用者はウエイトレスの仕事を担う。しかし、4月から体育館が閉鎖し、7月まで営業が停止した。たちまち就労の機会を失ったため、前田さんからの話はありがたかったと事務局長の坂野修一さんは明かす。

 近隣の施設の状況について坂野さんは、消毒薬が無くなるという不安があるようだと言う。特に長期化により小さな事業者ほど大変。その他、フェイスシールドの希望もあるそうだ。今回の支援は、医療福祉施設全般が対象だが、中でも支援が届きにくい学童保育や児童養護施設などに積極的に届けたい、と話している。


問い合わせ先
NPO法人町田フレンズサポート
電話 042-727-9844
FAX 042-732-3702
https://forms.gle/YRRFMmjpDFDMZXrJA

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