今回の研修は、特定事業所加算の要件の一つである「介護支援専門員に対し、計画的に研修を実施」などに活用できるものとして企画された。主任ケアマネジャーなどが主体となり、12月までに自事業所で開催できる形式をとり、多忙な業務の中でも研修機会を確保しやすいように配慮した。

　研修内容は単なる製品説明に留まらず、電動車椅子「WHILL（ウィル）」の試乗体験をはじめ、電動車椅子を活用したケアプラン例の紹介、自立支援・QOL向上につながる利用者事例の共有、さらには通信機能付き電動車椅子の最新動向の解説まで、実践的なプログラムとなっている。

　研修の核は、電動車椅子をいかに利用者の「できる」を叶える自立支援に結びつけるかという視点だ。ウィルの試乗体験による機器特性の理解に加え、具体的なケアプラン例や利用者の生活の変化を示す事例学習を通じ、ケアマネジャーがより実現可能性の高い支援計画を立案できるようになることを目指す。

　特に、通知改正で今後給付対象となる見込みの通信機能付き福祉用具に関する最新動向も解説し、テクノロジーの進展がケアマネジメントにもたらす新たな可能性について知識を更新する機会ともなる。参加事業所には、加算申請の根拠資料としての活用も想定される受講証明書が発行されるほか、「ケアプラン例」「ウィルユーザー事例」「最新業界冊子」なども提供される。申込みは、専用フォームから。