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神奈川県 「仕事と介護の両立支援」始動 3団体がプロジェクト立案

神奈川県 「仕事と介護の両立支援」始動 3団体がプロジェクト立案

 神奈川県は2017年より「人生100歳時代の設計図」を標榜、県民一人ひとりが自身の人生の設計図を描き、生涯にわたり輝き続けることができる社会の実現に取組んでいる。行政、大学、企業、NPO等が連携し、学びの機会や活躍の場を創出するためのプラットフォームを設置。2月現在、218団体が加盟している。

 活動の一つ「この指とまれプロジェクト」は、加盟団体どうしが協力し、社会・地域・県民に貢献する具体的なプログラムを企画・提案するもの。これまでも「フレイル予防」や「シニア人材活用」、「趣味発見」など、数多くのプロジェクトが実施されてきた。

 昨年10月に発足した新プロジェクトが「仕事と介護の両立支援」。介護をしながらも安心して働き続けるための支援、環境づくりを事業目的とする。活動内容は、働く本人や仕事と介護の両立を推進したい企業などへの個別相談、介護関連セミナー、終活相続相談の開催など。

 また活動を通じ、仕事と介護を両立する人を応援する声を集め、1年間で100人分のインタビュー動画を集めることを目標に掲げる。

 立案者は、仕事と介護の両立調査・分析などを手がける「ゆるっとかいご」(髙橋佳子社長:写真左)、産業ケアマネジャーの育成・研修を行う「ケアマネジャーを紡ぐ会」(進絵美代表理事:同中央)、終活や相続の困りごと相談を専門とする「シニアライフの相談窓口」(田和真由美代表理事:同右)の3団体。チーム「ジョブサポート」(通称「ジョブサポ」)として活動する。2月6日の定例意見交換会では事業内容を発表すると共に、参画企業・団体を広く募った。

 進氏は「今は本人、企業、団体、行政、専門家が別々に取組んでいる。これを一本の軸にしたい。働く本人にも『1人ではない』というメッセージを伝えていきたい」と強調。髙橋氏は「4月1日の改正育児・介護休業法の施行にあわせてプロジェクトを本格稼働させる。インタビュー動画などを通じて、仕事と介護の実態を可視化していく」と話した。

 問合せはメール(shigototokaigo.2025@gmail.com)まで。
(シルバー産業新聞2025年3月10日号)

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