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尾西食品 被災地へアルファ米30万食を提供
尾西食品(東京都港区、古澤紳一社長)は、農林水産省の要請を受け、今回の能登半島地震被災地にアルファ米30万食以上を提供した(写真は、輸送拠点の石川県産業展示館に並ぶ同社の支援物資)。
農水省は、今年1月1日の能登半島地震発災直後に食料・物資支援チームを設置。翌2日から被災地の要望を踏まえ、業界団体への調達要請を行い、食品企業からパンやパックごはんなどの被災地に向けた発送を継続している。今月10日までの間に全体で約511万点の飲食料および約1万8100㎏の無洗米等を輸送拠点に供給、被災地へ順次配送している。
同社も農水省の要請を受け、これまで被災地にアルファ米30万食を提供しており、さらに現地の拠点医療機関からの依頼を受け2万食以上を提供した。
同社も農水省の要請を受け、これまで被災地にアルファ米30万食を提供しており、さらに現地の拠点医療機関からの依頼を受け2万食以上を提供した。
アルファ米は、炊きたてのごはんを急速に乾燥させ、米の中のデンプンを消化しやすい「アルファ化」の状態で保存した商品。水やお湯を加えると、炊きたてのような食感とおいしさのごはんが出来上がる。水分が少なく軽量・省スペースで、5年半保存できるなど非常時の食事提供に力を発揮する。
1995年の阪神・淡路大震災後に採用が急拡大し、全国の多くの官公庁・介護施設で非常食として備蓄されている。
1995年の阪神・淡路大震災後に採用が急拡大し、全国の多くの官公庁・介護施設で非常食として備蓄されている。
今回の震災では、発災直後に道路の寸断等で一部に孤立した集落などが見られた。「地理的条件によっては、従来のBCPガイドラインに記載されている3日分より多くの水・食料の備蓄が必要なのではないか」と防災士でもある同社担当者は語る。