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ソラスト 技能実習生7人が介護福祉士合格

ソラスト 技能実習生7人が介護福祉士合格

 ソラスト(東京都港区、藤河芳一社長)は今年3月の介護福祉士国家試験で、同社で働く外国人職員7人が合格したことを発表した。

 2019年にベトナム、ミャンマーから技能実習の同社第1期生として15人が入国。グループホーム等に勤務し、全員が3年間の研修を修了、うち11人が在留資格「特定技能」へ移行し、試験を受験した。

 同社では積極的に外国人人材を受入れており、ケアの質向上や日本語の上達に向けサポート体制を整備。5月現在、特定技能17人・技能実習生24人が勤務している。

 グループホーム「町屋あやめ」(東京都葛飾区)では4人の外国人職員が勤務。ベトナム人のレー・ティ・キエウ・ニーさんは、今回の介護福祉士試験に合格した一人だ。「日本語も難しく、正直あまり自信はなかった。合格したときは真っ先に家族に電話をしました」。周りの日本人職員も親身になって勉強を教えていたので、施設全体がお祝いムードになったそうだ。

 ニーさんは母国で看護の勉強をしていたところ、友人の誘いで日本へ。「最初はほとんど言葉が分からなかった」と話すが、同じ施設の1期生と通勤中も日本語のみで会話し、また勤務中は利用者とのコミュニケーションから色々な言葉を覚えた。現在はN2を取得。特定技能移行後も仕事を続けながら毎週土曜日に実務者研修を受けた。

 畠山まさみ施設長はニーさんについて「入居者の気持ちを汲み取る力に長けている。自分の意見もはっきりと伝えてくれるし、分からないことはすぐに調べる。今では日本人職員と同等以上の働きをしてくれる」と信頼を寄せる。

 最近入国した3期生の教育やサポートも買って出るニーさん。ここでも利用者の気持ちに寄り添う大切さを第一に伝えるという。「私自身、知識・技術をもっと勉強しなければならない。いつかベトナムに帰ったとき、ここで培った経験を活かし、介護のノウハウを築いていきたい」(ニーさん)。
(シルバー産業新聞2023年6月10日号)

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