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「サービスのパッケージ化懸念」白澤政和氏

 2012年1月18日、さいたま市で「リコー・ワイズマンフォーラム2012イン埼玉」が開催され、桜美林大学大学院教授の白澤政和氏が「平成24年4月介護保険制度改正について動向をさぐる」をテーマに講演を行い、人材確保や新サービス開始の課題を指摘した。

 冒頭、白澤氏は介護保険が創設されてから10年の変化や介護保険を取り巻く環境状況について説明した。白澤氏は「2025年までに、都市部での高齢化が急速に進み、要介護者の推計も700万人を超える」と今後の状況を説明。その上で、課題となるのが人材確保の問題だと述べ、「介護職員の意欲や仕事に対する満足をどう高めていくのか。国がそうした施策を取らない限り、介護保険を持続させるのは難しい」と指摘した。

 続く介護保険法改正の説明では、今回の見直しで財源確保の議論が先送りされた点を問題視し、「地域包括ケアの新たなメニューを実現していくためには、介護保険財源を増大させ、支給限度額を引き上げなければ、机上の議論で終わる」と自らの考えを述べた。

 また、今回新たに創設された定期巡回・随時対応型訪問介護看護と複合型サービスの新サービスでは、サービスがパッケージ化されている点について、「パッケージ化の流れが進めば、本来利用者がサービスを選択し、ケアマネジャーが支援するという形が崩れる。結果として利用者の選択権が弱まり、ケアマネジャー不要論につながる」と懸念した。

 会場には介護報酬や保険制度の最新情報を得ようと、ケアマネジャーら約200人が参加した。

(シルバー産業新聞2012年2月10日号)

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