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認定ケアマネ研修「個別スーパービジョンの実践の基本を学ぶ」

認定ケアマネ研修「個別スーパービジョンの実践の基本を学ぶ」

 日本ケアマネジメント学会(白澤政和理事長)は、認定ケアマネジャーの会主催の研修会「ミドルコーススーパーバイザー養成講座」を開講している。STEP2にあたる「個別スーパービジョンの実践の基本を学ぶ」を聴講してみた(写真は日本ケアマネジメント学会の白木裕子副理事長)

 認定ケアマネジャー資格は、日本ケアマネジメント学会が独自に定める認定資格で、資格保有者は実力派と現場の評価はかなり高い。認定ケアマネジャーの会では、ケアマネジャーの指導者として位置付けられるスーパーバイザーの育成に力を入れている。

 今回の研修は、まさにスーパービジョンの実践を行う研修で、「介護支援専門員の法定研修の講師レベルを到達目標に、高度な専門的な知識・技術を有し、地域の介護支援専門員の質の向上を牽引し、保険者とともに地域の生活課題や広く社会に貢献できる人材の養成を目指す」を研修の目的としている。

 講師は同学会副理事長の白木裕子氏。少人数制での開催で、新型コロナウイルス感染症拡大に配慮して、今回はオンラインで行った。北海道の認定ケアマネジャーによる事例検討会をビデオで中継し、事例2件を通して、バイジーの事例検討にアドバイスしていくという流れ。スーパーバイザーとして事例検討会の司会者に立つという実践的な研修会となった。

 前半は白木氏による講義で、スーパービジョンの定義から始まり、その機能や方法、形態など基本事項が説明された。白木氏は現在の主任ケアマネの実態にも触れ、深く掘り下げる力が不足している、という厳しい指摘もあった。バイジーの事例を題材として、一方通行にならず双方向のやり取りが大事だとし、事例検討についての詳しい説明が続いた。

 事例検討については、事例検討会の意味、どのように役立つのか、プロセスは、実りのある事例検討会にするためのルールは、の4点を柱に説明があった。例えば、行き詰まり感のある事例を解決するヒントが得られる、未知の事例に出会うことができる、アセスメントの視野が広がる、自己流プランの点検ができるなど、ケアマネジャー必見の役立つ内容が盛り込まれている。

 また、ルールに関しては、守秘義務を徹底する、事例に対して敬意を払う、上下関係を持ち込まない、事例提供者に支持的態度で臨む、など個人情報への配慮や対等な関り方など、専門職としての責任感や使命感を促す内容となっている。

 白木氏の講義を受けて、後半は北海道の2つの事例検討が行われた。北海道の認定ケアマネジャーの事例をもとに、会場から意見を出していって司会者がアドバイスする。そして、その内容を受講生がスーパーバイザーとしてアドバイスするという流れだ。詳細は省くが、1つ目の事例では、アセスメントの過程で個人の私生活面にどんどん分析が入ってしまったが、医療的な側面こそがこの事例では大事、など白木先生扮するスーパーバイザーから指摘があった。

 受講生は事例の深め方を学び、質疑応答を通して自分の視点が切り替わった、自分の援助のくせが分かったなど主体的に意見が述べられた。今回のSTEP2はバイザーに意見するという研修だったが、STEP3ではさらにステップアップし、自分が行ったスーパービジョンを発表する。

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