競技トピックス・太極拳
「せめて3位」というが、気持ちは「初優勝!」
大阪市 ゆりかもめチーム
太極拳の大阪市代表は「ゆりかもめ」チーム。メンバーに異動はあるが、6回目の出場だ。初出場は、2008年の鹿児島大会、それ以来ほぼ1年おきの出場(太極拳は連続出場はできない)で、5位、3位、4位、13位、8位と上位入賞は果たしているが、優勝はまだない。 ゆりかもめは、山田証司さん(87)が40年前に始めた万代池太極拳のグループのねんりんピックチーム。山田さんは、たまたま長居公園で台湾の人が指導していた太極拳に魅せられて、のめりこんだ。台湾の人はほどなく帰国したので、一人で太極拳を学び、万代池太極拳を開いた。その後、山田さんは、全日本大会で優勝7連覇、2位連続7回の記録をつくるなど、第一人者の地位を確立した。
ねんりんピックでは、60歳を超えたばっかりの若手が多いほど有利と思えるが、山田さんは、「太極拳は経験で風格が出る、年数で味が出る」といい、むしろ高齢になるほどいい演技ができるという。演技中の呼吸も、自然呼吸で、無理な呼吸ではないし、動きもゆるみの中の自然な円運動で、無理な緊張がない、と高齢者にぴったりだという。
今回のメンバーは、松本靖夫さん(82)、鍋島靖子さん(79)、中村孝子さん(75)、山本フミ子さん(75)、鬼海公代さん(65)、能登恵子さん(65)の6選手で、監督は「孫子」の「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」を教訓に戦う岩本浩嗣さん(85)。山田さん、松本さん、中村さんは初出場の鹿児島大会のメンバーだった。
メンバーの鬼海さんは、40歳を過ぎて、子供が手を離れ、病気にならないために、何か運動をと思っていたが、激しい運動は苦手だった。たまたま友人に誘われて、南港の生涯学習ルームの山田さんの太極拳に出会ったのがきっかけ。苦手の運動のつもりがちょうどいい運動になっているようで、それ以来20数年、気が付けば、病気にかかったことがない。メンバー全員が声を揃えて「私もけがはあっても、病気はしたことがない」。
演技は、24式太極拳による集団演武で、音楽や隊列の編成などに工夫を凝らして4分間の競技を行うが、ゆりかもめチームは、イル・ディーヴォの歌う「ユー・レイズ・ミー・アップ」というモダンな曲を選んだ。
山本代表も岩本監督も、「目標は優勝!」といいたいが、地元のチームは早くからチーム編成をして、じっくりと練習もこなしているので、「1位、2位は難しい、せめて3位に」と遠慮気味。
ねんりんピックでは、60歳を超えたばっかりの若手が多いほど有利と思えるが、山田さんは、「太極拳は経験で風格が出る、年数で味が出る」といい、むしろ高齢になるほどいい演技ができるという。演技中の呼吸も、自然呼吸で、無理な呼吸ではないし、動きもゆるみの中の自然な円運動で、無理な緊張がない、と高齢者にぴったりだという。
今回のメンバーは、松本靖夫さん(82)、鍋島靖子さん(79)、中村孝子さん(75)、山本フミ子さん(75)、鬼海公代さん(65)、能登恵子さん(65)の6選手で、監督は「孫子」の「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」を教訓に戦う岩本浩嗣さん(85)。山田さん、松本さん、中村さんは初出場の鹿児島大会のメンバーだった。
メンバーの鬼海さんは、40歳を過ぎて、子供が手を離れ、病気にならないために、何か運動をと思っていたが、激しい運動は苦手だった。たまたま友人に誘われて、南港の生涯学習ルームの山田さんの太極拳に出会ったのがきっかけ。苦手の運動のつもりがちょうどいい運動になっているようで、それ以来20数年、気が付けば、病気にかかったことがない。メンバー全員が声を揃えて「私もけがはあっても、病気はしたことがない」。
演技は、24式太極拳による集団演武で、音楽や隊列の編成などに工夫を凝らして4分間の競技を行うが、ゆりかもめチームは、イル・ディーヴォの歌う「ユー・レイズ・ミー・アップ」というモダンな曲を選んだ。
山本代表も岩本監督も、「目標は優勝!」といいたいが、地元のチームは早くからチーム編成をして、じっくりと練習もこなしているので、「1位、2位は難しい、せめて3位に」と遠慮気味。