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競技トピックス・マラソン

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インターバル走で心肺機能鍛える 横須賀市 / 堀良子さん(69)

堀良子さん (69)

堀良子さん (69)

 介護がひと段落した48歳、堀さんは突如として長距離走を始めた。2人の娘は陸上部出身だが、本人はほぼ経験無し。その10年後、58歳で娘と一緒に出場した東京マラソンで自己ベストの3時間57分20秒をたたき出した。

 走り始めた当初は近所の公園の周回コース(1周700m)のランニングが中心。1回の練習につき5㎞程度から徐々に始めた。全くの初心者だった堀さん。プロのコーチの個別指導(メールのやり取り)が受けられる「イー・アスリーツ」に登録し、ランニングのアドバイスや練習メニューの管理を頼った。長い距離を走るだけでなく、400mのインターバル走も1回10〜20本取り入れ、心肺機能を鍛えた。

 「最も走っていた時期で月間230㎞ほど。横須賀は坂道も多く、あえてアップダウ
ンのコースを選んだりもしました」と堀さん。「練習はキツいけど、負けず嫌いだから
なのか精神的な辛さはなく、やめようとは思いませんでした」と話す。旅行のときもシューズ、ランニングシャツを持参し、泊まった翌朝にホテル近辺を「散策ランニング」するそうだ。

 大会初出場は横須賀シーサイドマラソンで5㎞。その後10㎞、ハーフ、フルと距離を少しずつ伸ばした。「今まで走っていなかった分、伸びしろが大きいのかもしれません。出場するたびに自己記録を更新できるのが楽しくてしょうがなかった」(堀さん)。
 初フルは52歳で、4時間16分。「最後まで歩くことなく、想定通りのレース運びができました」と、トレーニングの手ごたえを感じたそうだ。
 その後、フルは年1回、ハーフは年2回のペースで出場。自己ベストを出した東京マラソンでは沿道の応援がエネルギーに。最後のフルは60歳、ハワイのホノルルだった。

 この頃、並行してマスターズに入会した堀さん。トラックの中・長距離種目である800m走・3000m走を中心に、60歳からは400m走にも積極的に出場した。短距離用、中・長距離用のシューズを使い分ける。
 2016年には肝臓移植(提供)で2カ月半入院。その間はまったく歩くことができなかったという。レースも1年ほど休んだ。
 来年は70歳。マスターズは一つ上の年齢階級に入り、記録更新のチャンスだ。「順調にいけば400m、800mは日本記録の可能性がある」と意気込む。

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