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【実態調査】ケアマネの2人に1人は終活の相談受ける

【実態調査】ケアマネの2人に1人は終活の相談受ける

 ケアマネジメント・オンラインでは2014年12月、Yahoo!エンディングと共同実施した、介護保険利用者の終活に向き合うケアマネジャーの実態調査の結果を公表した。「利用者から終活(葬儀・相続など)に関わる相談を受けたことがありますか?」との質問に対し、50%のケアマネが「はい」と答え、2人に1人は終活の相談を受けたことがあることが分かった。

最も多いのは「葬儀」

 ケアマネに相談を持ちかけた人は、「利用者の子ども」が最も多く43.8%、次いで「利用者本人」39.7%、「利用者の配偶者」32.6%と続いた。相談を受けるタイミングは、「日常的な面談の場」が最多で64.0%、多くの利用者や家族が就活について日常的に考えていることが分かる。次いで、「入院が決まった時」14.6%、「入居系の施設を探し始める時」12.7%、「介護度が上がり介護プランを変更する時」9.0%だった。

 相談内容で最も多いのは、「葬儀」に関することで、67.0%を占めた。葬式の種類や葬儀の流れなど分からないことも多く、ケアマネを頼りにしている利用者や家族が多いことが推測される。続いて、「成年後見人」36.7%、「遺言」27.0%、「身元保証」18.4%という結果だった。

 利用者が亡くなった際に葬儀に「参列したい」と考えるケアマネは52.4%と半数に達した。また、利用者の葬儀に参列したことがあるケアマネは約7割にのぼり、「ほぼ全員の葬儀に参列する」が16.9%、「8割以上の方の葬儀」13.1%、「半数の方の葬儀」16.3%、「案内を頂いた場合」が22.8%だった。

 利用者の葬儀に参列したことがあるケアマネのうち、66.1%の人が香典を持参していた。多く(46.6%)は会社経費だが、なかには自費で持参する人も19.5%いた。

 調査は、ケアマネジメント・オンラインに登録しているケアマネジャーを対象に行われ、534人から回答を得た。回答したケアマネの勤務先は在宅系が79.6%、施設系が17.4%で、就業形態は管理者が50.6%、正社員が40.6%。男女比率は男性42.7%、女性57.3%だった。

(シルバー産業新聞2015年1月10日号)

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