注目商品

栄養アセスメントツール「MNAプラス」  医療・介護スタッフ向けを提供

栄養アセスメントツール「MNAプラス」  医療・介護スタッフ向けを提供

 ネスレ ヘルスサイエンス(兵庫県神戸市、中島昭広代表)とメディエイド(東京都千代田区、矢島弘士代表)は、 65歳以上の方の栄養状態を簡単に把握できる「医療・介護スタッフ向け MNAプラス」を4月から提供している。

 「MNAプラス」は、高齢者の低栄養状態を早期に発見し、最適な栄養ケアに繋げるツールで、今回新たに提供するサービスは、医療・介護の現場スタッフ向け。利用者から簡単な6つの質問を聞き取って、パソコンやタブレット端末に入力するだけで、 利用者の栄養状態の把握ができる。

 質問内容は、65歳以上の方に特化した内容で、一般的な「身長」「体重」「食事状態」といった質問に加え、 高齢者特有の「身体機能(寝たきり、車いす、歩行等)」や「精神状態(ストレス、神経・精神的問題の有無等)」についての質問が含まれている。また、低栄養のリスクが高い人には、嚥下機能についての追加評価も行える。

 そもそも「MNA」(Mini Nutritional Assessment)は、ネスレの研究機関や研究者が開発したアセスメントツールで、65歳以上の人の栄養状態が簡単に確認できる。1989年の国際老年医学会会議で、“低栄養の高齢者が多いのに、有用な栄養アセスメントツールが無い”という議論をきっかけに開発がすすめられ、1994年に誕生した。

 それ以来、「MNA」は20以上の言語に翻訳され、世界中の医療・介護現場で使用されている。日本では2010年から本格導入された。「MNAプラス」は、「MNA」をベースに、紙ベースだった「MNA」をデータ化したもので、iPhone版、Android版サービスの提供を2020年9月16日から開始してきた。

 今回のサービスは、医療・介護事業者などが複数の利用者の栄養状態を把握したい場合に適したサービスで、パソコンやタブレット端末での使用を想定している。特徴は次の通り。

 ・複数の利用者情報が管理可能。1つのアカウントで、複数の利用者情報を一元管理できる。
 ・使いやすさに配慮したデザイン設計と機能。利用者のデータ一覧がアイコン付きでわかりやすく表示されるほか、 栄養状態や体重の推移をグラフで確認することができる。さらに印刷機能を使って家族への報告もスムーズに行える。管理栄養士監修の簡単なアドバイスにより、個々人に合わせた栄養ケア計画を立てることも可能。

 また、ネスレ ヘルスサイエンスは、株式会社ソラスト(東京都港区。代表、藤河芳一)と共同で、4月から同サービスを使った、通所介護施設利用者を対象とした栄養評価に関する研究を行っている。利用者から “低栄養”または“低栄養のリスクがある”人を見つけて、栄養改善指導や栄養改善効果の研究に繋げていく。

 医療・介護事業者は申し込み後、無料で利用可能
 申込みフォーム
 https://application.mna-plus.com/

関連する記事

2024年度改定速報バナー
web展示会 こちらで好評開催中! シルバー産業新聞 電子版 シルバー産業新聞 お申込みはこちら

お知らせ

もっと見る

週間ランキング

おすすめ記事

人気のジャンル