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川崎市 ベトナム人看護学生へインターン 介護10施設に14人

川崎市 ベトナム人看護学生へインターン 介護10施設に14人

 川崎市は、3月1日より、協定締結先の国立タイグエン医療短期大学(ベトナム)の看護学生によるインターンシップを実施している。同市がシグマスタッフ(東京都品川区、鈴木由生社長)に委託して行う外国人介護人材雇用支援事業で、期間は4カ月。現在、最高学年の3年生14人が▽特養▽老健▽認知症グループホーム▽特定施設――など介護サービス10施設(6法人)で就労する。

 学生たちはインターン1期生で、2年次までに看護・介護と日本語を学習しており、全員が日本語能力試験の認定基準N4以上。同事業は実習として単位に含まれ、卒業と同時に看護師資格を取得する。当初の予定では8人が来日予定だったが、希望者多数で急遽受入れ人数を緩和。市職員は「将来は市内の人材不足の施設への就職を期待している」と話す

市長自ら歓迎

 2月29日には、インターン開始にあたり、福田紀彦川崎市長への表敬訪問が行われた。学生全員が集まったほか、健康福祉局長、長寿社会部長らが立ち会った。

 福田市長は、冒頭、昨年度同市麻生区の平均寿命が男女ともに日本一になったことを紹介した上で「日本は世界で最も介護技術が進歩している。ぜひ早く川崎の雰囲気に慣れて楽しく仕事をしてほしい」と歓迎のことばを述べた。

 学生たちは緊張した面持ちを浮かべながら、一人ずつ日本語で自己紹介を行った。代表してレティハーさんが「大変なこともあるかもしれないが、学校で習わないようないろいろな体験をして有意義な実習にしたい。インターン終了後もまた日本で働きたい」と挨拶。高齢者と接する際の心がけは「ゆっくり丁寧に話すこと、優しい心を持つこと」とはにかんだ。
(シルバー産業新聞2024年4月10日号)

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