- HOME >
- 令和元年度(第22回)ケアマネージャー試験問題(3月実施分) >
- 【分野別テスト】保健医療福祉サービス分野(基礎)
第22回 介護支援専門員 実務研修受講試験問題(3月実施分)【解答・解説】学校法人 藤仁館学園
保健医療福祉サービス分野(基礎) 分野別テスト
あなたの点数は 20/25
問26

高齢者に多い症状・疾患について正しいものはどれか。3つ選べ。
問27

高齢者のてんかんについて、より適切なものはどれか。2つ選べ。
正解は…2・3
- 初回発作後の再発率は高い。
- ○
- ○
- 最も多い原因は脳血管障害である。
- 治療は抗てんかん薬による治療効果が中心である。薬物療法を受けた患者の80~90%で発作が消失ないし抑制できる。
問28

認知症について適切なものはどれか。2つ選べ。
正解は…1・5
- ○
- BPSDの悪化要因は、薬剤、居住環境、体調、家族の対応、介護サービス、不安・喪失感・心配事など、多様であり、また、本人の個性、脳病変、合併症、地域・文化、ライフヒストリーによっても影響を受ける。したがって、認知症患者を一括りにして、「悪化要因として最も多いもの」を単純に「家族の不適切な対応」とは結論できない。
- 措置入院は、精神保健指定医2名以上の診断の結果が一致した場合でなければ行えない。緊急措置入院ならば1名でも可能であるが、その場合も精神保健指定医である必要がある。
- 自立支援医療は指定された医療機関での通院が対象になる。
- ○
問29

皮膚疾患について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
正解は…2・5
- 長期間服用していた薬剤によっても薬疹は生じる。
- ○
- 皮脂欠乏症では、皮脂を取り除きすぎないことが重要である。石けんは泡をつけたタオルや手で軽くこするようにし、ナイロンタオルやたわしなどは使わない。
- 爪白癬の人の爪を切った爪切りや、素足で履くスリッパ、風呂場の足拭きマットなどは共用しない。
- ○
問30

次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・2・5
- ○
- ○
- 老年期うつ病では、自死を図ることは稀ではない。例えば、老年期うつ病がひどくなると、不治の病にかかったという内容の妄想(心気妄想)をもち、自死を図ることがある。
- 家族歴や遺伝的要因を有することが多いのは若年発症型のアルコール依存症である。高齢発症型のアルコール依存症の発症要因は老化によるアルコール耐性の低下などの生物学的要因が挙げられ、飲酒促進契機として、死別、退職といったライフイベントが契機になりやすい。
- ○
問31

検査について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・2・4
- ○
- ○
- ノロウィルスでは、下痢などの症状回復後でも1週間程度、長い場合は1か月に渡って便中にウイルスが排泄され、感染力が保たれる。
- ○
- ホルター心電図は、小型の心電図記録装置を身につけて、自宅などで日常生活のなかで心電図を記録し、解析する検査であり、必ずしも入院は必要ない。
問32

薬剤に関する次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・3・5
- ○
- 高齢者は腎機能が低下しているため、薬の副作用が増強することが多い。
- ○
- OD錠は口腔内で水なしで崩壊し、高齢者や嚥下困難な患者が飲みやすい錠剤である。しかし、バッカル錠のように口腔粘膜から吸収される薬剤ではなく、胃や小腸で吸収される。
- ○
問33

次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。
正解は…4・5
- 胃ろうがあっても入浴は可能である。
- 終末期においては、誤嚥性肺炎の予防のため、嚥下状態や口腔内の状況を定期的に観察し、口腔ケアを習慣化する。
- 治療上必要な場合以外、膀胱洗浄は避ける。
- ○
- ○
問34

在宅医療について正しいものはどれか。2つ選べ。
正解は…1・4
- ○
- ○
- シャント側の腕で血圧を測らないよう注意しなければならない。
- 侵襲的陽圧換気法(IPPV)は一般的に気管切開を伴う。マスクを装着する人工呼吸療法は、非侵襲的陽圧換気法(NPPV)である。
- 酸素マスクによる在宅酸素療法は、鼻から口にかけて、マスクで覆われるので、食事や会話はしにくい。むしろ、鼻カニューレによる酸素療法の方が、食事や会話はしやすい。
問35

次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・3・4
- ○
- リハビリテーションの流れのなかに、終末期リハビリテーションがある。終末期リハビリテーションの目的として、利用者に最後まで自分の人生を全うしてもらうために行われ、生活の質の維持、肉体的・心理的苦痛の軽減、精神的効能などの効果が挙げられる。
- ○
- ○
- 入院して導入する方法もあるが、外来通院中に導入することも可能である。
問36

高齢者の転倒について適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・4・5
- ○
- 介護保険施設では、身体拘束が禁止されている。向精神薬を用いて行動を抑制・制限することは身体拘束に該当する。
- 頭部を強く打った場合、確かに最初の6時間に変化が起こる場合が多い。しかし、12時間後、24時間後、時には2、3日後に変化が起こる場合もあるので経過観察が必要である。また、高齢者は頭部を打ったあと、慢性硬膜下血腫を発症する頻度が小児・若年者に比べ高いので、やはり経過観察が必要である。
- ○
- ○
問37

リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…2・3・5
- 「医師及び理学療法士、作業療法士その他専ら指定通所リハビリテーションの提供に当たる通所リハビリテーション従業者は、共同して、通所リハビリテーション計画を作成しなければならない」(居宅サービス等の運営基準 第115条第1項)
- ○
- ○
- 変形性膝関節症の発症リスクは、食事改善による減量や大腿四頭筋を強化する運動によって低下する。
- ○
問38

排泄について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…3・4・5
- 腹圧性尿失禁には骨盤底筋訓練など骨盤底筋群の筋力を高めることが有効である。膀胱訓練は切迫性尿失禁に有効。
- 医学的治療と、食事・生活・排便習慣指導がある。食事・生活・排便習慣指導では、食物繊維をとることで便の状態をよくする、アルコールやカフェインなど下痢の原因となる飲み物を控える、外出前や就寝前などに排便しておくなどが挙げられる。
- ○
- ○
- ○
問39

災害対応について適切なものはどれか。2つ選べ。
正解は…4・5
- 福祉避難所の対象者は、高齢者や障害者など、避難所生活において何らかの特別な配慮を必要とする者だけでなく、その家族も含まれる。
- 「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取扱方針(内閣府:2013年8月)」で、避難行動支援者名簿登録を推奨し、専門職のみならず、地域住民とも個人情報を共有することとしている。また、平常時から名簿情報を広く支援関係者に提供することを説明し、意思確認を行うことも必要である。
- 災害時の新たな課題である生活不活発病は、動かない(生活が不活発な)状態が続くことにより、心身の機能が低下して動けなくなることをいう。要介護者に限らず高齢者は、環境の変化により動きにくくなり、動かないことでますます生活不活発病を進行させてしまうため、早期に対応することが大切である。
- ○
- ○
問40

次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
正解は…1・2・4
- ○
- 死前喘鳴のときは、首が横に向く姿勢だと、ゴロゴロという音が減ることがある。
- 下顎呼吸とは、呼吸の際に胸部や腹部を動かす力が失われ、肩や顎だけが動くようになることである。最終的には、顎だけが弱々しく動く呼吸になる。下顎呼吸は呼吸が止まる間際のものであり、臨終が近く、正常な呼吸には戻らない。
- ○
- 高齢者のがんでは身体機能の個人差が大きいため、外科手術のように人体に大きな影響を与える侵襲性の高い治療を行う場合には慎重に選択する必要がある。しかし、高齢者のがんにおいて、手術療法を完全に否定するものではない。
正解は…1・2・3