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電動リフトのある暮らし 【こんなに変わる!②】

電動リフトのある暮らし 【こんなに変わる!②】

「福祉用具の日しんぶん」を読んで、福祉用具にはいろいろな種類や機能があることがわかった! だけど、実際の生活はどれくらい便利になるんだろう?

負担も危険も大幅減

Q:介護する側へのメリットは?

 田中健太さん(30)は脳性マヒによる障がいを抱え、現在は母親やヘルパーの介護を受けながら都内の自宅で暮らしている。
 楽しみはリフトで車いすに乗り移り、電車で野球観戦やディズニーランドに出かけること。大ファンである読売ジャイアンツの応援のため、今シーズンは6回東京ドームへ足を運んだ。
 そんな健太さんの生活を支えているのが、昨年11月、健太さんの部屋浴室に導入したリフトだ。
 以前までは厚手のバスタオルを使い、3人がかりで、70kgある健太さんをベッドから車いすやシャワーチェアに移乗させていた。
 入浴で湯船に入る時にも同じようにバスタオルを使い、母親の孝江さんが湯の張られた浴槽に足を入れて、ようやく入ることができていたという。一度、運んでいた看護師が足を滑らせて、ヒヤリとした場面もあった。

A:「お母さんが楽になって嬉しい」

 孝江さんが足を悪くしたことをきっかけに、行政に相談したところ、勧められたのがリフト。6畳ほどの広さで、大好きなディズニーや読売ジャイアンツのグッズに囲まれる健太さんの部屋にも問題なく設置できる。移乗や動線に干渉しない。
 「入浴の回数が増えた」「負担が減った」と満足げな孝江さん。
 それ以上に喜んでいるのは健太さん自身だ。バスタオルで移乗される恐怖心がなくなったのも理由の一つだが、「お母さんが楽になったのが一番嬉しい」のだという。
 取材中、実際の移乗を見せてもらった。スリングシートを装着し、移乗する間、ふたりは終始笑顔で冗談を交わしていた。
■「③手すりのある暮らし」に続く(リンク先)

(福祉用具の日しんぶん2017年10月1日号)

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