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介護が必要になった原因は? 【介護のキホン 1】

介護が必要になった原因は? 【介護のキホン 1】

 11月11日は「いい日、いい日」の「介護の日」。この日に合わせて、介護の意義について考えます。このコーナーでは、いまさら聞けない(?)「介護のキホン」を見ていきます。まずは、「高齢化」と「介護」について。

介護の原因:トップは脳卒中

 厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、65歳以上の高齢者で介護が必要になった原因として最も多いのが脳卒中(脳血管疾患)です。脳卒中には種類があり、脳の血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」や、血管が詰まる「脳梗塞」の3つに大きく分けることができます。特に男性は26.3%と4人に1人以上の割合で、脳卒中をきっかけに介護が必要になっています。
 2番目に多いのが認知症(16.4%)です。女性ではトップの要因で脳卒中より5ポイントも高いという結果になっています。次いで高齢による衰弱(13.9%)で、これらが上位3つです。
 4番目は骨折転倒(12.2%)です。東京消防庁によると、意外にも転倒事故の半数以上は屋外ではなく、住み慣れた自宅で起きています。自宅での転倒を防ぐために、▽床にものをおきっぱなしにせずに片付けておく▽コード類を壁に固定しておく――など手軽にできる対策もあります。

 転倒対策は以下でも紹介しています。



高齢化のトレンド:ご存じですか? 「2025年問題」

 
 「2025年問題」という言葉を聞いたことはありますか。2025年はおよそ800万人の「団塊の世代」が全て75歳以上の後期高齢者となる年です。後期高齢者は2100万人を超え、今以上に医療.介護のニーズが高まることが見込まれるため、医療や介護の分野では2025年問題と呼ばれたりします。しかし、その後も後期高齢者人口は増え続け、2055年には国民の4人に一人が75歳以上になるとされています。
 つまり2025年はこれからますます進む日本の高齢化のなかで、まず越えなければならない大きなハードルといえます。そのため国や自治体は2025年を目途に、重い要介護状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けられるように「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。また厳しい財政状況のなかで公的サービスばかりに頼るのではなく、地域の住民どうしの自発的な支えあいなどを含めた「互助」の重要性も国は訴えています。

(介護の日しんぶん2016年11月11日)


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