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介護の担い手が足りなくなる?【介護人材 1】

介護の担い手が足りなくなる?【介護人材 1】

 高齢者や障がい者を支える介護人材。社会的な意義、やりがいのある仕事ですが、人材の確保が課題です。「介護の日」をきっかけに、介護の仕事についても考えてみませんか。

介護の担い手が足りなくなる?

 介護サービスを受けたくても、それを担う人手が足りなくなるかもしれない――。現在、介護分野では、人材をいかに確保していくかが課題になっています。
 厚生労働省の需給推計では、2025年時点の介護人材の需要見込みは253万人、それに対して供給見込は215万人となっていますので、このままのペースでいくと約38万人が不足する事態になります。
 なぜ介護分野に人が集まりにくいか ですが、内閣府が行った介護職に対するイメージの調査()によれば、「社会的に意義のある仕事」(58.2%)、「やりがいのある仕事」(29.0%)、「自分自身も成長できる仕事」(18.0%)など、介護の仕事に肯定的なイメージがあるにもかかわらず、「夜勤などがあり、きつい仕事」(65.1%)、「給与水準が低い仕事」(54.3%)、「将来に不安がある仕事」(12.5%)など、マイナスイメージばかりが先行し、人材の参入の阻害要因になっている面があります。

長く働ける環境が必要

 「給与水準が低い仕事」「将来に不安がある仕事」などのイメージに対して、国はこれまでに介護職員の賃金を月額1万5,000円~3万7,000円相当を引き上げる加算を介護保険制度の中に設け、介護職員の処遇改善を図ってきています。こうした結果、昨年9月時点の介護職員の平均給与額は28万9,780円(手当・ボーナスを含む)となっています。
 やりがいの部分については、入門的な知識や技術を持って介護現場に入った後、初任者研修や実務者研修、さらには国家資格である介護福祉士などにステップアップできる仕組みが構築され、自らの状況、意欲や能力に応じた働き方など、長く働き続けられる環境が整えられていく予定です。
 また、介護福祉士を目指す学生に対しては、160万円(80万円/年×2年)を貸付ける奨学金(※5年勤務で返済を免除)や、いったん介護の仕事を離れた人に対して、20万円を貸付ける再就職準備金(※2年勤務で返済を免除)の貸付制度などが設けられおり、介護人材の呼び戻し新規参入を促すなどして、介護人材の確保に力が注がれています。

(介護の日しんぶん2016年11月11日)


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