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自分に合った用具はどれ? 【福祉用具の日に 3】

自分に合った用具はどれ? 【福祉用具の日に 3】

「福祉用具の日」は2002年に創設されました。本紙「福祉用具の日しんぶん」も同年10月1日に創刊。疾病や障がいによって心身が不自由になっても、自分らしい生活が実現できる世の中をめざします。本ページでは、本紙の読み方と福祉用具を使い始める際のポイントを紹介します。

用具選びは最初が肝心

 介護保険の福祉用具サービスはレンタルが原則で、入浴機器や排泄機器は販売対象です。これとは別に、手すりの据え付けや段差解消などの住宅改修があり、制度的にはそれぞれ手続きが必要です。
 福祉用具専門相談員は、用具を選ぶ際に、「福祉用具サービス計画書」を作成して、なぜこの用具を選んだのかの根拠を文書にして利用者に提供することが義務づけられています。
 この計画書は、ケアマネジャーや、サービスに当たるヘルパー、リハビリのPT、OTも見るため、福祉用具の利用目的や選定理由を共有するツールになります。
 レンタル制度の良さは、使ってみて合わないようであれば、合うものに替えられる点です。レンタルを始めるまでに、試用して決めることもできます。使い慣れた用具は、どうしても使い続ける傾向があるため、最初にしっかり体にあった製品を選ぶことが大切です。
 福祉用具は日進月歩です。介護保険が始まった2000年以前と今では、各用具の品質や機能が格段に高まりました。基本設計は変わらなくても、使い勝手の良さや安全性が高くなっています。
 全国に常設の介護機器展示場があります。また、例年の国際福祉機器展(東京ビッグサイト)やバリアフリー展(インテックス大阪)、各地の福祉機器展では、最新機器が展示され、実際に使ってみることができます。日本の福祉用具のレベルは、世界トップクラスと言ってよいでしょう。

あなたらしい生活の実現を

 健康や障がいについて、WHO(国際保健機構)が定めた ICF (国際生活機能分類)という考え方があります。
 疾病や事故などにより障がいをもっても、それがどのように影響するかは、その人を取り巻く人々の関わり方や社会の制度、福祉用具などの生活環境などで異なります。このような捉え方にもとづいて、広く環境のあり方を問う考え方です。
 本人や周囲が活動や参加へ向かうことが大切と位置づけているため、リハビリテーションでは、機能訓練に止まらず、様々な活動や参加につなげることが必要とされています。
 こうした ICF の考え方をすすめると、福祉用具の活用や住環境のあり方が大切になってきます。その人らしい生活を実現するために、生活支援道具として福祉用具が活用されることが望まれます。

(福祉用具の日しんぶん2017年10月1日号)

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