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凰商事×クリニコ「とろみサーバー」 安定したとろみ飲料を自動抽出

凰商事×クリニコ「とろみサーバー」 安定したとろみ飲料を自動抽出

 給茶機メーカーの凰商事(東京都新宿区、藤原幸治社長)は昨年11月に「とろみサーバー」を発売した。介護施設・医療機関へより安全な嚥下支援と負担軽減を提案、初年度の販売目標220台を掲げる。

 とろみの濃さ、飲料の種類、温・冷を選択すれば約30秒でとろみ付き飲料が抽出できる同製品。飲料やとろみ剤の計量、攪拌などの手作業が一切不要となる。さらに、「まとめ取り」機能を活用すれば最大約1.2Lを一度に抽出。同じとろみ飲料を複数利用者へ提供する場合に、さらに時間を短縮できる。専用ピッチャー付。

 とろみの濃さは日本摂食嚥下リハビリテーション学会分類に沿った3段階。「とろみ無し」も設定できるので職員も使いやすい。水+3種類の飲料が同時にセット可能。いずれも温・冷が選べる。同社ではお茶やコーヒー、スポーツドリンクなど12種類の飲料(パウダー)を揃える。
本体パネルは見やすいカラーユニバーサルデザイン

本体パネルは見やすいカラーユニバーサルデザイン

とろみ剤に特別用途食品

 とろみ調整剤にはクリニコ(東京都目黒区、中林將宏社長)の「つるりんこQuickly」を使用。安定したとろみが長時間持続し、無色・無味・無臭で食品本来の味を損なわない。汁物や果汁飲料、牛乳などにも適用できる。

 昨年12月には消費者庁が定める特別用途食品の「えん下困難者用食品とろみ調整用食品」の第一号として表示許可を受けている。

 凰商事営業本部・製品技術担当の入野賢志課長は「経験や技術に関わらず、誰でも負担なく均一なとろみ調整を行えるのが最大の長所。嚥下対応への安全性が担保できる」と強調。分量や頻度、味の好みなど、用途に応じてカスタマイズしやすい点もメリットに挙げる。
入野課長

入野課長

 衛生面にも配慮。除菌浄水器を標準搭載し、カルキ臭や不純物、さらには1μm以上の微粒子を99.9%除去する。また、「とろみリンス」はとろみ飲料の抽出路を温水で洗い流す機能。自動排水機能は湯タンクから定期的に排水管へ湯を通し、排水詰まりを予防する。

 とろみサーバーの価格はレンタルで月1万8000円程度(飲料パウダー、とろみ調整剤別)。

 問合せは凰商事(☎0120・915・746)まで。

(シルバー産業新聞2021年2月10日号)

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