安否確認「おかえりQR」、FM山口とタイアップ

安否確認「おかえりQR」、FM山口とタイアップ

 認知症の方や子供の見守り用アプリ「おかえりQR」を展開する、昭文社ホールディングスのグループ会社、マップル(千代田区麹町、黒田茂夫社長)は、このほど同製品の普及をめざし、山口県のエフエム山口(山口市緑町、 藤井正史社長)とタイアップした。

 「おかえりQR」は、認知症の方や子供が迷子になった時、居場所や状態などを確認できるツールで、QRシールを杖やランドセルなど本人のどこかに簡単に貼るだけで居場所が確認できる。見守りキットとして普及する見守りキーホルダーなどのように、本人が持つ必要がない点は注目される。‘

 使用開始するには、説明書にあるユーザー登録用のID番号を入力するなど簡単に申し込める。見つけた人が、シールに印刷されたQRコードをスマホなどで読み込むと、登録した家族などのメールアドレスにメールが届く仕組み。地図で居場所が示されるだけでなく、見つけた人が、本人がどんな様子かなども書き込むこともできる。

 FM山口では、山口県内で認知症の方が迷子になっている事例が増えていると実感しているという。今回の共同事業では、QRコードのシールに、FM山口公式キャラクター“緑山タイガ君”を起用。その他、ラジオCM、情報番組内での製品告知などを2020年12月14日から始めている。

 また、山口県に縁のある企業にも応援を求め、地域貢献活動の一環として「おかえりQR」を自治体に寄贈する内容の協賛も募っている。その協賛企業の第一号には、太陽石油(東京都千代田区、岡豊社長)が手を挙げ、山口県宇部市、同山陽小野田市に同製品を寄贈することが決定している。

 さらに、マップルは「認知症の人と家族の会」(鈴木森夫代表理事)にも同製品を寄贈し、京都市にある同会の本部から全国の47支部に配布している。シールには全国のご当地キャラクター47種類を採用し、親しみやすい「おかえりQR」になっている。

 同社では、今後、賛同企業を当面5社程度、募ることを目標にしている。その他、FM山口は、県庁や県内の自治体、山口県警などにも働きかけ、同製品の認知向上を訴え、迷子の発見率向上だけでなく、災害時の安否確認への活用も促進する。地域の行政や企業、市民、団体を包括的に巻き込み、ICTを活用した先行事例に期待がかかる。

関連する記事