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社会・時事・他福祉用具国民会議、初の離島開催 屋久島で用具の意見交換2011年7月 1日16時47分

1106_fykk.JPG 国民の目線で福祉用具の在り方について議論する「福祉用具国民会議」が5月22日、鹿児島県の屋久島町で開催された。離島での開催は今回が初めてとなる。

 当日はケアマネジャーや介護職、セラピストら58人が参加。運営委員7人によるリレー講演の後、屋久島町における介護保険や福祉用具の現状について、活発な意見交換が行われた。

 冒頭、日本福祉用具供給協会九州・沖縄支部の岩元文雄支部長が挨拶。その後、運営委員がリレー方式で講演を行った。

 長年、南九州で福祉用具事業に携わってきた西園靖彦氏は、鹿児島県における福祉用具貸与の利用実態などについて講演。種子島や屋久島では、福祉用具貸与の利用率が全国平均よりも10ポイント以上高いものの、鹿児島県全体では全国平均より2割近くも低くなっている実態を報告した。

 介護給付費の利用者一人当たりの費用額で見ると、鹿児島県は全国の上位であるにもかかわらず、福祉用具の利用率が低くなっている要因として、西園氏は鹿児島県では福祉用具の有用性が正しく理解されていない部分があると指摘。こうしたデータを用いて、根気強く行政やケアマネジャーに実態を説明し、福祉用具の利用を広めていく必要があると訴えた。

 その他の委員の講演では、山中章二氏が病気や怪我で手足を失った犬やウミガメの補装具を作成し、再び元気に活動する様子を、動画を交えながら発表するなど、福祉用具の可能性や選定の仕方、工学評価など、多岐にわたる報告が行われた。

 会場との意見交換では、要介護認定の調査項目にある「立ち上がり」ができなかったため、介護ベッドを導入したにも関わらず、更新認定の際、ベッドを利用してできている状態を、「できる」と判定され、要介護度が軽くなってしまったという意見や、福祉用具について、「オーダーになると価格が高くなる。もっとポピュラーなものにして価格を安くして欲しい」、「使用してみないとその用具が利用者に合うかどうかわからない。調整機能が充実した製品の開発を望む」、「入浴用の福祉用具についても、何らかの方法で実際に試して使える仕組みが欲しい」などの意見が上がった。

 また、離島が抱える問題として、「都市部と離島の大きな違いは移動距離。地域の実情にあった制度にするため、もっと離島の意見を反映させてもらいたい」などの意見も寄せられた。

 意見交換後、参加者らは各メーカーが持参した福祉機器を実際に体験しながら、熱心にその特長を学んだ。

 展示企業はアロン化成、オットーボックジャパン、カクイックスウィング、カワムラサイクル、ケープ、幸和製作所、TOTO九州販売、パラマウントベッド、松永製作所、ユーキトレーディングの10社。

 次回は、7月下旬に石川県金沢市での開催が予定されている。

(2011年6月10日号) 

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