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社会・時事・他トピックス 「翻弄されるサービス提供時間変更」 (1)2012年5月21日10時28分

「訪問介護・通所介護事業所 本紙アンケート」 利用者ニーズと事業性の狭間で

 介護保険創設以来12年間変わらずにきた基本の時間区分が、 訪問介護で60分から45分へ、 通所介護で 「6時間以上8時間未満 (6―8h)」 が5―7hか7―9hへと変更になり、 事業者の対応が注目された。 1面に続き、 訪問介護事業所 (回答93件) ・通所介護事業所 (回答73件) への本紙アンケート回答状況をレポートする。

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  • 通所介護 各グラフ
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「家族の希望」45%

 本紙アンケートに答えた通所介護事業所の改定前の中心時間区分は、 6―8h87%、 4―6h10%、 3―4h3%だった。 改定後は7―9h59%、 5―7h37%、 3―5h4%という結果となり、 7―9hへのシフトが多く見られた。 (表1)

 対応の理由 (複数回答) は、 「家族の希望」 45%、 「利用者の希望」 35%、 「事業所の職員数を考慮」 31%、 「送迎時間の問題」 24%の順に多かった。 (グラフ1)

 5―7hを選択の事業所では、 送迎時間の問題、 事業所の職員数を考慮、 利用者の希望の順に多く、 7―9hの事業所は、 家族の希望、 利用者の希望、 事業所の職員数を考慮の順に選択理由を上げた。

 サービス提供時間への対応について、 「家族の方は7―9hの希望が多かったが、 送迎時間の問題から5―7h対応が多くなった」 (5―7hと7―9hの両方選択)、 「現段階では職員の勤務体制を変えられず、 利用者の1日のタイムスケジュールの見直しや職員増員などの準備を必要とするため」 (5―7h選択)、 「利用者の身体的、 精神的な負担を考え、 5―7hが適切」、 「本来ならばご利用者の必要性と書きたいが、 時間短縮は減算となり経営困難に陥ることが明らかなので」 (7―9h選択) など。 また、 改定後減収とした通所介護事業所は 「通所リハの時間区分がそのままとは理解できない。 最初に減算ありきの改定」 と、 今改定を批判した。

 このほか、 「利益維持の本音から7―9hへの変更がほとんどでは?利用者は6―8hの生活リズムができていたと思われ、 慣れるまでの苦労や努力がたいへん」 や、 「大阪では6―8hの事業所は7時間程度 (以上) を指導されていたため、 ほとんどは7―9hに入ると思われる (30分程度の時間延長を行う)」 との意見があった。 3―5hを選択した事業所は、 「パワーリハを中心の特化型事業所として運営のため」 とする。

 時間区分の選択は今後、 介護報酬に引っ張られる形で一段と7―9hにシフトしていくと思われるが、 送迎手段が確保されれば多様化の可能性も否定できない。 そうなれば、 リハビリ特化型からお泊まりデイまで、 これまで発展してきた通所介護の多機能性がさらに発揮される。

(2)につづく

<シルバー産業新聞 2012年5月10日号> 

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