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社会・時事・他「Sアミーユ川崎幸町」連続転落死 元職員殺人容疑で逮捕2016年3月15日07時05分

施設への再処分なし

0302sa.jpg 神奈川県川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町(運営:積和サポートシステム)」で入居者が転落死した事件で、神奈川県警は元職員の今井隼人容疑者(23歳)を、2月16日逮捕した。同施設では2014年11月から12月にかけて3件の転落死が相次いで起こっており、逮捕容疑はこのうち1件目の87歳男性への殺人容疑。今井容疑者はその後、他2件への関与も認めており、3月5日には86歳女性の殺人容疑で再逮捕された。今井容疑者は4日、横浜地検により起訴された。 同市は同施設に対し、①入居者に対す虐待②転落死③職員による窃盗――を理由に「2月からの3カ月間の介護指定全部停止」処分を12月に下している。このうち②については、事故と判断したうえでの結論だった。また③の窃盗事件も今井容疑者の犯行であり、懲役2年6カ月執行猶予4年が確定している。今井容疑者は施設からは懲戒解雇処分を受けた。

 事故ではなく事件だったことが明らかになったが、同市高齢者事業推進課の関川真一課長は、追加処分や現行処分の取消し・再検討の予定は現在ないと話した。理由としては、監査のポイントが「業務管理」「雇用していた職員の管理責任」などであることをあげた。関川課長は「施設の再発防止対策が不十分だった点は既に処分しているため、変更の必要はない」と説明した。

 また再監査や再処分の可能性があるケースとしては、組織ぐるみでの殺人や隠ぺいを行っていた場合などが考えられるとした上で、「今回はそういうケースではないと判断している」(関川課長)。

 関川課長は今後について、市としての指導をより強化していくため、4月より指導監査体制を現行の9人から13人へ増員すると話した。また同市は2月1日付けで「川崎市有料老人ホーム設置運営指導指針」を一部改正している。改正は今井容疑者逮捕前であったが、Sアミーユ川崎幸町での一連の不祥事を踏まえ、虐待防止に関しては▽研修の実施▽苦情処理体制整備――などの具体的な内容が示されている。

 同市の福田紀彦市長は2月17日の記者会見で「最もあってはならないことで、強い憤りを感じる」と強調。また「これは特異な例で、介護従事者は誠心誠意職にあたっている。だからこそ職場環境をどう整えていくかということが、川崎市のみならず全国的な課題になっている」と話した。

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