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社会・時事・他拡がる全国からの支援 避難者あふれ戻れない入所者~宮城・石巻市 石巻祥心会「ひたかみ園」(2)2011年5月26日15時49分

 SOSに応える支援の力

 障がい者の支援ネットワークは、全国に拡がっている。そこから支援物資が届き、ボランティアがやってくる。

 「いままでは特にやりとりがなかったのに、ネットワーク拠点にボランティアや物資の手配を依頼すると、そこから全国に発信されて、これまでふとんや服などの物資が名古屋、京都、愛媛などから届きました。ボランティアの要請では京都や山梨などから毎日のように、3~4日間や1週間の支援にやってきてもらっています」と、感謝しながら鈴木さんは言った。駐車エリアには、愛媛から、バンが400Lのガソリンを積んでやってきて、自由に使って欲しいと言い残して置いて帰った。

 「利用者のニーズはライフラインの復旧に応じて高まってきます。最初は食べ物やふとんですが、それが着替えや洗濯、さらに入浴へとニーズが拡がる」

 避難者対応で困るのは利用者の状態像が分からないことだと鈴木さんはいう。

 「どんな病気や症状があるのかや、どこに住んでいるのかさえ分からないこともある。話されても、それが本当かどうか。環境の急激な変化の中で徘徊、不眠、服薬拒否などが起きる。クスリをみれば、だいたい病気は分かりますが、クスリがなく調子を崩す人もいる。しかし時間とともにだんだんコミュニケーションがとれてきました」

 3週間休みなく働き続けた職員もいる。不眠不休でスタッフの疲れはきびしい。4月から働く予定の新職員に現状を早くに知ってもらい戦力になってもらおうと、入職日を早めた。石巻市の避難者2万5000人に対して、県が割り当てた仮設住宅はまだ135戸。鈴木さんは、社会的弱者のためには仮設住宅をケア付きにすべきえだと訴える。「今後利用者に不安感やさみしさ、行く末の不安が拡がってくる。傾聴ボランティアも必要です」と言う。

 「私たちが今やっていることは福祉サービスか、それとも避難者支援なのか。明日、県に確認に行くつもりです」と、鈴木さんは、受入れ施設の責任者としての苦しみを吐露した。

(2011年4月10日号)

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