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社会・時事・他ライフライン途絶え物資不足 地域、職員の連携でサービス継続 (1)2011年5月14日20時49分

 東日本大震災により、物資の供給やライフラインの停止、ガソリン不足によって岩手県盛岡市の介護事業者の多くが営業休止に追い込まれた。しかし、市内の特養第二松園ハイツ(社会福祉法人育心会、野原修一会長)では、様々な工夫と職員一丸の取り組み、そして地域に助けられながら入居者、利用者へ途切れることのないサービスを提供した。  

-停電の中、利用者の心身暖めた「暖炉の家」

 震災発生後、松園ハイツでは電気、水道、ガスの全てがストップ。いつ復旧するかわからない不安な状況が続いた。  
 東北地方の3月は依然として寒く、暖房や照明が使えない中で、利用者の心と体を暖めたのが福祉交流館「暖炉の家」だった。ここには薪ストーブが設置されており、普段は利用者、職員、地域住民の憩いや交流の場として利用されている。  
 電気が復旧した後も、しばらくの間、独居のデイサービス利用者を宿泊させていた。認知症の利用者が大半で余震も続いたが、利用者は落ち着いていたという。対応はデイサービスの職員が交代で行っていた。  
 水は断水を免れた職員宅からポリタンクに入れて、それぞれ持ち寄った。トイレの排水には風呂の残り水を使用して節約。飲料用ではない水を温めてペットボトルに入れた簡易湯たんぽは利用者らに好評だったという。

-物資不足の中、地域向け配食サービスを継続

 食料はまず何がどれだけ残っていて、いつまで提供できるかという在庫把握を徹底した。  
 メニューも滞った食材の代わりに別の食材で調整するなど、その都度に柔軟な対応が行われた。  
 また被害の少なかった県外の取引業者などから優先的に食材の提供を受けることができた。  
 高橋勝彦施設長は「これまでに築き上げた関係からこの様な配慮を頂いたと考えている」と述べる。
 結果として、松園ハイツでは食糧不足の中、地域向けに365日提供している配食サービスを継続するだけでなく、自炊型の軽費老人ホーム利用者に対しても食事提供を行った。

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  • IMGP1373.JPG
  • 停電時、利用者が暖をとった薪ストーブ

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