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社会・時事・他【台湾レポート】「日本式」複合施設 康園護理之家2017年2月21日14時36分

地域ニーズを一点に

0208gori3.jpg 台湾北部、首都台北市に隣接する新北市に、昨年10月オープンした「康園護理之家」は老健、グループホーム、通所介護が一体となった複合施設。木を基調とした温かみのある内装は日本人建築家の設計による。中庭にはバジルやトマト、ネギなどが植えられ、利用者の食事に使うそうだ。

0208gori2.jpg 運営法人「瑞光健康集團」主席(理事長)の應堃煇氏が日本の介護現場を何度も視察し、実現した日本モデルの施設。「台湾では、医療・看護と福祉・介護が行政も現場も縦割り。新しいケアの在り方を創りたかった」と同氏は話す。

 グループホームは定員9人、全個室(16㎡)のユニットケアで、利用料金は月5万4,000台湾ドル(約19万4,000円)。老健は26人定員2~4人の準個室で月4万台湾ドル(約14万4,000円)~4万7,000台湾ドル(約16万9,000円)。いずれも食費、居住費は含まれる。

 應氏は同法人運営の病院院長も務めており「入院患者は脳卒中や透析患者が多く、リハビリは極めて重要」と老健の役割に期待。在宅生活に戻る利用者の割合は月10~15%ほどだが、「今後は入所前の多職種アセスメントとケアプラン策定のプロセスを導入し、質を高めたい」と強調する。

0208gori5.jpg 1日定員20人の通所介護は週5日利用で月1万5,000台湾ドル(約5万4,000円)。地域住民へお風呂のみの利用も有料で提供している。

 「稼働率70%が採算ライン」と應氏は話すが、開設2カ月でGH、老健は既に満床。多くは病院・他施設からの紹介で、その他はインターネットで情報を得て見学に来る人もいるそうだ。

0208gori.jpg 事業部の陳怡舟氏は「料金体系としては中流階層が対象」と説明。應氏は「政府補助で利用者負担は10~30%となるが、ただし現行では運営主体が非営利法人の場合のみ」と述べ、制度見直しの必要性を訴える。

人材確保へ 介護の将来性を

 同施設には医師、看護師、作業療法士、理学療法士、管理栄養士、社会福祉士、介護職員が配置。看護師長は1年間の認知症介護指導者研修を受講している。「雇用は当施設でも大きな課題」と應氏。特に、若い人材を獲得していくため、同施設では医療系大学3カ所の実習受入れを現在行っている。採用につながるケースもあるそうだ。

 「中国の医療・介護ニーズも増加する。機会があればノウハウを海外輸出し、高い地位が確約できる。そういった管理者、経営者としてのビジネス展開の可能性を、若い人たちに伝えていきたい」(應氏)。

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