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社会・時事・他民介協 介護の質を高める全国事例発表会開催 2012年3月29日18時48分

  「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会(馬袋秀男理事長)は2月18日、都内で全国事例発表会を開催。記念講演および介護の質を高める優秀事例の発表が行われた。

 第一部の記念講演では馬袋理事長が居宅サービスを中心に介護報酬改定を解説。訪問介護については「時間区分の変更が厳しいという声も多いが、介護の原点は本当に必要なケアを考えること。時間ありきの介護にならないように」と述べ、「真のケアマネジメントとアセスメントを見直す機会になる」と強調した。

 通所介護については人員配置基準の緩和を踏まえ「同一時間で複数の時間単位のサービス提供が柔軟に行われるのでは」と分析。利用者ごとの開始時間も分散する可能性を示唆し「より個別性の高いプログラムが求められる」と説明した。

 第二部の事例発表会では介護現場における排泄、食事、ターミナルケア、認知症対策などの取り組み実例が10例紹介された。

 特別養護老人ホーム「おとべ壮」の庄山江利子氏はおむつ外しによるスキントラブル対策を発表。入所者50人中35人が布パンツに変更するなど排泄状況が改善し、さらに取り組み前後の各4カ月間を比較し20万円以上の経費削減にもつながったという。

 同氏は「一職員の気づきから始まった取り組み。会議でのケアに対する意思統一、モニタリングによるケア内容の統一と組織的に進められた」と考察を述べた。

 また、デイサービスセンター「なごやか代官山」の栗田徹施設長は経管栄養から経口摂取へ移行した93歳の利用者を紹介。きめ細かい食事管理と記録を行うために家族、主治医、ケアマネジャーとの緊密な情報共有を行う大切さを語った。

 発表後には東京大学社会科学研究所特任准教授の堀田聰子氏が講評を行い、全体を通して「目標を達成するための多角的な手法を見ることができた」と評価。一方で「利用者目標を家族や職員が勝手に設定していないかチェックが必要」と注意点を挙げた。

 最後に同氏は「新しい形のサービスを作る力は現場が一番持っている」と期待し、「事業所内の成功体験を事業所間、地域レベルの順で取り組んでほしい」と締めくくった。 

<シルバー産業新聞 2012年3月10日号>

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