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シルバー産業新聞

社会・時事・他4月1日に予定通り開所 ジャパンケアの介護施設2011年5月24日15時12分

 ジャパンケアサービス(東京都豊島区、馬袋秀男社長)は4月1日、仙台市宮城野区に介護施設「ハッピー仙台中央」を開所。震災の影響で一時は延期を迫られたが、被災者34人を受け入れながら当初の予定通りに開所を迎えた。

 岩手・宮城・福島の同社24事業所のうち、津波により一時的に建物が使えなくなったのが8カ所。利用者は174人が被災し半数が亡くなった。「それでも、職員833人全員の無事が確認できたとき、前に進むしかないと思った」と同社久保田秀美東北本部長は当時の状況を振り返る。

 県と市へ予定通り開所の旨を報告すると、是非とも被災者を受け入れてほしいと強い要請があり、電気が復旧した3月14日に同施設を避難所として開放。同市泉区のデイサービス「ハッピー泉東」に避難していた被災者34人を受け入れた。

 震災直後におむつの仕入元の製造ラインが止まったが、同社グループの社会福祉法人が北海道より支援部隊を派遣。15日にボランティア15人が同施設へ到着し人的・物的支援を行った。

 その後ライフラインが復旧したハッピー泉東では、緊急措置としてお泊りデイの必要性を県に報告し、25日に介護が必要な人を再び受け入れた。夜勤体制をしき、利用者へは通常のデイサービス料金と食事代のみを請求した。

 同氏は「グループ内の支援がなければ何もできなかった」と感謝の気持ちを表し、「開所待ちの高齢者には家を流された人もいた。利用者を思えば4月1日の開所は大きな意味があった」と述べた。

 被災した8事業所も25日までには全て再開。大船渡市の訪問介護は同市内に別の事業所を借りて運営し、原発非難圏域にある南相馬市の訪問介護は、相馬市に仮事務所を設置し利用者を映してケアを行っている。また同社は11年度から障害者雇用を導入し、特別支援学校の新卒者を予定通り採用することができた。

 4月21日時点でハッピー仙台中央の利用者は小規模多機能型居宅介護12人、グループホームが2ユニットで11人。避難後に入居した人がいるため予定より初期利用者は増えた。

 今後について同氏は「震災で家を失い急な入居となった人の中には、家があると思い込み帰宅願望が強い認知症の方もいます。継続的な精神面でのケアが必要」と話し、また「震災前と今、3カ月後のケアプランのニーズが大きく変動する可能性がある。きめ細かくアセスメントを行っていきたい」と説明した。(2011年5月10日号)

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  • 「利用者と雇用を守れたのが成果」と久保田秀美東北本部長
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  • 開所を心待ちにしていた利用者

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