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社会・時事・他在宅でも床ずれは治る(2) 在宅の療養環境の改善を2013年4月 5日08時00分

0209ooura.jpgエアマットの活用も視野に

 ――在宅では施設にくらべて介護力や介護技術に制約があります。

 介護する家族だけでなく、介護サービスを活用することで在宅での介護力・看護力を補うことはできる。その上で介護ベッドや床ずれ予防用具を活用するなど、様々な方法を活用すれば在宅でも治癒を目指すことは可能だ。介護保険制度改正や医療制度改革により、こうした在宅重視の体制整備は着実に進むと認識している。日本褥瘡学会でも、チーム医療の推進を掲げて活動した結果として、病院や介護施設では飛躍的に褥瘡対策が進んだ。在宅重視が言われる中にあって、在宅への支援が今後のテーマとなる。

 ――安心して在宅で療養生活ができるように。

 医療や介護分野でも、在宅重視の方向性が示されている。財政的なこともあると思うが、在宅での療養環境が整うようになれば、本人や家族が在宅で最期を迎えることを希望する人も増えると思う。実際、厚生労働省の調査では、最期を迎える場所について1951年に「自宅」82・5%、「病院」11・7%だったものが、05年には「自宅」12・2%、「病院(施設)」82・4%と逆転している。在宅での療養環境さえ整えば、住みなれた自宅や地域で、家族に囲まれながら生活をおくる方が幸せと感じる人も多いだろうし、自立への意欲も起きやすいだろう。その場合、「床ずれを発生させない」あるいは「治癒を目指す」ということを、在宅で実践することが求められるようになる。

 ――福祉用具・機器はどのように活用すべきか。

 床ずれ予防の基本は、寝たきりにさせず、離床して活動してもらうこと。ただし、横になって生活することの多い在宅療養や長期療養の人については、エアマットを積極活用すべきだ。各社の最新の高機能エアマットでも、介護保険を使えば金銭的負担も少なく導入しやすい。自動で空気圧切替ができるので、在宅であっても病院・施設と同等の療養環境にできる。ほかにも床ずれリスクとされる介護ベッドによる背上げ時のずれについても、滑りにくいシーツよりも滑りやすいシーツの方が、本人の身体にかかるずれで言えば少ないと言える。福祉用具専門相談員など専門家に相談するなどして、最適な活用を目指すべきだ。

(続く)

北海道大学名誉教授

大浦 武彦

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