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施設・住まい「30%が赤字に」老施協 桝田介護保険事業経営委員長(2)2012年4月 6日14時32分

ケアの質が高い特養ほどロスが少ない

 

――結局コストとのかね合いを考えながら取れる加算は取るということしかない。

桝田 経営が順調な特養はほぼ加算を取りきっているだろう。ただそうした特養でも入院を減らすなどのさらなる工夫が必要だろう。例えば口腔ケアはレベルが上がるほど入院率は下がる。このように介護サービスの質を上げれば減収をまぬがれる。

 サービスの質が悪い施設は総じて経営が厳しい。入居者の死亡が増えれば、入退所にロスが出やすい。同じ人がある程度の期間入居しているとロスも少なくなる。

 今でも特養は、いわゆる福祉的概念が強すぎて、人と人との関係を大事にする。サービスが対人関係だから時間がかかってもしかたながないという思い込みがある。しかしそうした考えではもう通用しない。利用者と一緒にすごしてあげればよいのだという介護では、いくら職員がいても足りない。利用者に負担をかけず時間を短縮する方法をもっと追求しなければならない。質を上げるには人海戦術ではなく、一人ひとりの職員の質向上が求められる時代。

 

エビデンス確立し、次回の改定で加算を主張

――これからの全国老施協のテーマは。

桝田 今われわれが提唱している「科学的介護」だ。理論に基づいた介護を行うことで時間短縮になり、職員の負担も軽減される。科学的介護をはじめとするエビデンスを確立しそれを示す。

 認知症ケアでもGHではできないことをできるようになれば加算が取れる。排泄ケアもおむつが外れればコスト削減になるし、ケアが向上したという解釈で加算を主張できる。特養全体を上げるという主張はもう無理だろう。質の高い優秀な特養が評価される。加算が増えれば利用者負担も上がるが、良質なケアを提供していると理解されれば納得してもらえるだろう。

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<シルバー産業新聞 2012年3月10日号>

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