愛知県武豊町に位置する「くすのきの里」(社会福祉法人福寿園、古田勝美理事長)は08年にオープンした全室個室のユニット型特養。定員80人で平均要介護度は3.4。定員20人のショートステイ、30人のデイサービスも運営する。
管理部門を除いた全館にオゾン殺菌脱臭システムを完備し、昨年末からはノロウィルスの対策強化として弱酸性次亜塩素酸水(ビッグホワイ製「セラ」)を併用。日頃の手洗い励行をベースに施設全体での感染予防に取り組んでいる。
「同法人の別施設でのインフルエンザ発症がきっかけ」と中立次夫施設長は説明。原因を調べたところオゾン機器の不具合が見つかり「効果が認められたと同時に感染予防への意識がより高まった」と話す。
同施設では緊張感のある職場づくりとして整理、整頓、清潔、清掃、しつけの「5S」を遵守。職員には手洗いを徹底させ、食事前には必ず利用者を流水での手洗いに誘導する。薬剤はほとんど使わない。洗面台には手洗いの手順を写真付きで分かりやすく表示している。「あくまで目に見えるところからの清潔が大前提。効果的な機器を導入しても埃が舞い上がるような空間では意味がない」(中立氏)。
セラはオゾン機器では効果が行き届きにくい低い位置での殺菌、消臭を補う。噴霧器は各ユニットに1台ずつと玄関に1台、デイサービスに2台。さらに居室用の小型噴霧器が2台で計15台設置している。
日々の床掃除や手すり掃除にも活用。「今まで使っていた薬剤が不要となったためコストパフォーマンスも維持できる」と同氏。特にユニットや居室の壁に利用者が放尿したときなど、掃除だけでは限界のあった消臭効果に貢献しているという。
一方で同氏は「明るい職場づくりも感染予防の特効薬」と持論を展開。職員の主体性を引き出すため毎月5,000円を各ユニットに支給し、催しや取り組みなどを法人全体で評価する。「利用者と職員の気持ちが元気になれば抵抗力が高まると信じている」と語った。
<シルバー産業新聞 2012年2月10日号>
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