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プリズム・社説 「プリズム」(2014年3月10日号)2014年4月10日08時05分

 ヘビがつえに巻き付いた図を「アスクレピオスのつえ」といい、医療や医術の象徴とされている。この図を、6方に広がる柱の中央にあしらったマークが「スター・オブ・ライフ」で、救急救命のシンボルとして、世界の救急車に付いており、日本の救急車にも採用例があるという。

▼119番通報で現場に駆けつけた救急隊員は、状況把握に務めるが、独居高齢者の場合などは、緊急連絡先やかかりつけ医、服薬などの確認が難しいことがある。そうしたときに役立つのが「救急医療情報キット」。基本情報を記載した用紙を、本人の写真と一緒に、500ほどの大きさのプラスティックボトルに収めて、冷蔵庫にしまっておき、ドアの内側や冷蔵庫の外側にボトルマークを張り付けて、救急隊員に情報のありかを知らせる。1年半前に導入した函館市では、これまでこの情報キットを活用して、医療機関へ引き継いだ事例が150件に及んだ、と同市保健福祉部。

▼08年5月に明治学院大学の岡本多喜子教授の提案を受けて、東京都港区が東京消防庁と検討し実施したのが始まり。アメリカ・オレゴン州ポートランド市での実践例があった。現在、ボトル配布は多くの自治体に広がり、「京都救急医療情報キットを作る会」のホームページには、370超の自治体での活用例が掲示されている。スター・オブ・ライフのマークを付けたボトルもある。

▼函館市の「安心ボトル」は、独居高齢者を中心に1万6,000本配布された。1本あたり100円の予算しかなく、ボトルを買うだけで精一杯だったために、貼付用のシールの作成費は函館市と「協働・共想のまちづくり協定」を結んでいた北海道コカ・コーラから寄付を受けた。封入作業は、休日に市職員やコカ・コーラの社員の家族総出で行い、配布にはケアマネジャーや地域包括職員、民生委員、在宅福祉委員など約2,800人が協力した。福祉の枠を広げて、「ひとつのことを共にする」ことの大切さがわかる。

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