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ITサポート【ICT】生活リズム把握 「グランフォレストときわ台」2017年6月13日18時24分

0411taka.jpg フィルケア(東京都千代田区、中澤俊勝社長)が運営する介護付き有料老人ホーム「グランフォレストときわ台」では、積極的にICT機器を導入している。同社開発部の髙橋広太グループ長は「ICT活用によって安全性や利便性を高めることはもちろんだが、取得した情報を生かし人の手によるケアを充実させることまでがねらいだ」と話す。

 最新の機器を揃える同ホームの中で、特に注目されるのがエコナビスタ(東京都千代田区、梶本修身代表)の見守り機器「ライフリズムナビ+Dr.」。数ある見守り機器の中から同製品を選んだのは、見守り機能による安全確保だけでなく、取得した情報をさまざまなアプローチに繋げられることだと髙橋さんは強調する。

 同製品最大の特長は、疲労医学に基づいた独自のデータ解析機能。動体検知などの活動量や温湿度に加え、睡眠時間や深度、中途覚醒の回数などの睡眠データも取得でき、正確な生活リズムが掴める。「例えばAさんが22時ごろに中途覚醒することが多いと分かれば、その時間にトイレを促すなど、利用者本位のケアに生かせる」と髙橋さん。以前はベテラン職員が経験に基づいて行っていることもあったが、スタッフ間でその感覚を共有できずマニュアルとして残すのが難しかった。しかし同製品を活用すれば、エビデンスのあるデータが示されるため、若いスタッフでも同様のアプローチが可能となったという。

0411life.jpg 髙橋さんは危険の芽を、事故が起こる前に摘むことができるのも重要だと説明する。実際に転倒の危険性が高い男性入居者が、夜に活動しているサインが出たため、居室に赴いたことがあったという。男性は夜に目が覚めたためジュースを飲もうとしたがこぼしてしまい、自分で拭こうとしていたところだった。

 「入居者はこの程度ではと遠慮して職員を呼ばなかったが、暗い部屋の中を1人で動くと、転倒の可能性はかなり高かったと思う」と振り返る。

 また体調悪化の予兆を掴めるのも、同製品ならではだという。「データを見ていると、睡眠の質が悪いときは体調も悪いことがわかる。1カ月単位での睡眠状況比較もできるため、上手く睡眠がとれていないと思ったときには早めに対応するようにしている」(髙橋さん)。今後は取得データを往診医に提供するなども検討している。

 同ホームでは、介護記録をソフトで記録するのはもちろん、ほかにもコミュニケーションロボット「ペッパー」、服薬支援システム「服やっくん」などを揃える。3階建ての施設の各フロアには、タブレットとノートパソコンを配置。さらに職員にもIT機器を支給し、各システムを手軽に使用できるような環境を整えている。

 「ICT機器を導入したからといって、それで全てが解決するわけではない。最大限居一時金(90歳以上1,200万円=5年償却、85~89歳1,640万円=7年償却、84歳以下2,305万円=10年償却)と、月額利用料(家賃・管理費・食材費)23万円。すべて税抜。月額利用料には、介護サービスにかかる費用や医療費などは含まない。活用するには、現場の理解や使いやすさを追求する必要があると考えている」(髙橋さん)。同ホームでは、最新システムが円滑かつ迅速に機能するよう、全館にWi―Fiを飛ばしバックアップも行っている。

グランフォレストときわ台

http://www.fillcare.co.jp/facilities/tokiwadai/

エコナビスタ「ライフリズムナビ+Dr.」

http://info.liferhythmnavi.com/

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