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介護保険・行政かわさき健幸福寿プロジェクト ADL向上を評価2018年11月 8日09時41分

表彰式に807事業所参加

1004kawasaki02.JPG 神奈川県川崎市は2014年4月より、要介護度の改善・維持に積極的に取組む介護サービス事業所を評価する「かわさき健幸福寿プロジェクト」を実施している。事業所や利用者本人の意欲があがることで、介護サービスの質向上に繋げる目的だ。

 同事業は要介護度が改善・維持された場合や、ADLの改善度を評価指標にしており、改善された事業所に対して報奨金を支給している。また、顕著な成果を挙げた場合は金、成果を挙げた場合は銀、取組み参加を認証する銅の認証シールを事業所に交付する。

1004kawasaki03.jpg 8月4日に行われた、第2期(17年7月~18年6月)の表彰式では、807事業所(複数申込も含む)が参加し、126事業所が金賞を受賞。利用者数では516人が参加し、73人が改善、248人が維持という結果となった。

要介護度4⇒要支援2に改善した事例

1004kawasaki.jpg 今回表彰された事業所の中で最も要介護度が改善したのは、東京海上日動ベターライフサービス(東京都世田谷区、中村勇社長)が運営する居宅介護支援事業所「みずたま介護ステーション元住吉」での事例だ。

 膀胱がんで入院し、膀胱を全摘出したAさん(80歳・女性)はストーマを装着して退院。入院中に食事があまり摂れず、リハビリができなかったため介助なしでの活動が困難だった。

 利用したサービスは▽ストーマの管理や合併症予防のための指導として訪問看護/週1回▽生活動作の練習をするための訪問リハビリ/週2回1時間▽起き上がりと立ち上がりに不安があったため福祉用具貸与/特殊寝台――の3つ。「当初はストーマに強い違和感をもっており、外出だけではなく、そもそも動くことに対してネガティブになっていた」と同事業所ケアマネジャーの高石真奈美さんは話す。

 Aさんは花が好きだったので「自宅の庭で花の手入れをすること」を最終目標とした。まずは、体力を回復するため、スープや栄養補助食品などを活用してエネルギー摂取に取組み、常食で食事ができるまで改善。 体力回復後は、訪リハの職員が「ベッドから立ち上がる」「階段を下りる」など身近な目標を設定。「いまさら歩行の指導はいらない」とリハビリに消極的だったAさんだが、できることが増えたことで、退院2カ月後から活動内容が広がった。高石さんは「短期目標を細かくたてたことで、達成感が増してAさんのリハビリへの意欲が向上したのが一番よかった点だ」と分析する。1年後には要支援2まで改善して家の回りを散歩できるようになった。

 高石さんは「今はAさん自身がストーマの管理をできるようになり、1年後には介護保険を卒業することを目標に取組んでいる」と語った。

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